トム・ホランド「スタント大好き! アドレナリンが体中をめぐるんだ」
英ロンドン出身のトム・ホランドは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の撮影が自身の故郷で行われるということで、「前作は『スパイダーマン:ホームカミング』というタイトルだったけど、(家から)何千マイルも離れた場所で撮影した。そして今回は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』というタイトルだけど、家から40分の場所で撮影しているんだ(笑)」と、偶然の逆転現象を面白がっていたんだとか。
そんな無邪気な余談はさておき、ご存知の通り『ファー・フロム・ホーム』は『アベンジャーズ/エンドゲーム』で全生命体の半分が消滅し、やがて復活した後のお話である。あれほどヤバい出来事はなかなか起こらないわけだが、それでもヴィランによる事件は後を絶たない。トムはアクションシーンのスケールが前作より大規模になっていることを認め、
「全部やるわけじゃないよ。どうやっても自分ではできないこともあるし、スタントマンの方がうまくできることだったら喜んで彼にやってもらうよ。彼がやる方がカッコよく見えるスタントがあれば、作品のためにも彼がやるべきだしね。でも、ときには一所懸命練習してやれるものもある。自分でスタントをやるのは大好き。アドレナリンが体中をめぐる感じがたまらなくいいんだ。それによって作品がより良いものになれば、僕は大歓迎だよ」
そう語ってはいるが、彼がクランクインの何週間も前から主要アクションシーンを練習し、再びピーター役に入り込む努力を惜しまなかったことは、製作総指揮のエリック・キャロルも証言している。
サミュエルとジェイク、実はトムの「共演したい俳優リスト」に入っていた!!
今回のヴィランは四大元素を操る、通称:エレメンタルズ。あくまで“親愛なる隣人”としてご近所さんを救ってきたスパイダーマンにとっては荷が重すぎるような気もするが、トムもそのあたりは大いに楽しみであり、不安でもあったらしい。
「ジョン(・ワッツ:本作の監督)が初めてそのアイデアを説明してくれたときには、『巨大な怪物のようなエレメンタル・クリーチャーと戦うのか。バルチャー(前作でマイケル・キートンが演じたヴィラン)からはずいぶん大きな飛躍だな』と思ったよ。ピーター・パーカーも、ヴィランがモンスターだと知ったときの僕と同じ感覚を抱くんだ。何が起きているのかわからず、『エンドゲーム』後の世界でスパイディが本当に奴らを打ち負かすことができるのかどうか、わからないんだからね」
新たなスパイダースーツについては、トムが“ステルス・スーツ”と呼ぶ跳ね上げ式ゴーグルがついたブラックスーツのほか、いくつかのスーツを着用することになる模様。
「最高にクールだよ。スパイダーマンみたいなキャラクターの方向性として、今までとはまったく違うからね。彼のスーツは赤と青、それだけだったから。新しいスタイルに、観客のみんなもきっとワクワクしてくれるはずだよ」
……と、基本的にどんなことでも“今までになかったチャレンジ”として楽しんで受け入れている様子のトム。俳優としても、サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー役)とジェイク・ギレンホール(ミステリオ役)という大先輩2人と肩を並べることに、「こんな幸運、信じられないよ! 僕が共演したいと思っている俳優のリストについて、毎年エージェントとのミーティングで話すんだけど、すでに2人ともそのリストに載ってたんだ」と興奮気味だ。
「ジェイコブとのシーンが可笑しすぎて、ゼンデイヤと笑いを我慢するのが大変だったよ!」
もちろんピーターとMJ(ゼンデイヤ)の関係も気になるところだが、 「最高だよ。1作目よりもピーターと彼女の関係が発展していく様子が細かく見られるよ。すごく楽しかった。MJのキャラクターは『スパイダーマン:ホームカミング』の時と同じだけど、今回は彼女をもう少し深く掘り下げているんだ。観ている人たちもきっと彼女のことがすごくよくわかると思うし、ゼンデイヤの演じ方のおかげで、MJに共感する人たちがすごく増えると思うよ」とゼンデイヤを絶賛している。
もっともお気に入りのシーンについて聞かれると、「ジェイコブとゼンデイヤと僕のすごく笑えるシーンをワンショットで撮ったんだけど、とても疲れたよ。本当にものすごく面白いシーンなんだ。ネタバレになるからどんなシーンかは話せないけど、ジェイコブが可笑しいんだよ」と、相棒ネッドを演じるジェイコブ・パタロンを大絶賛。3人とも22~23歳ということで、本当の同級生のような絆を感じることができる。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は世界最速公開中
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
恩師トニー・スタークが他界したショックから立ち直れないピーター・パーカーは、夏休みに学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かけることになる。旅先で、S.H.I.E.L.D.元長官ニック・フューリーによって、ミステリオことクエンティン・ベックに引き合わされる。かくして2人は炎や水などを操る謎のクリーチャーと戦うことになる。
制作年: | 2019 |
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監督: | |
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