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「スカッとする“リベンジ映画”じゃない」呂布カルマが語る『モンキーマン』の“痛みを伴う”魅力とは?【インタビュー後編】

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ライター:#BANGER!!! 編集部
「スカッとする“リベンジ映画”じゃない」呂布カルマが語る『モンキーマン』の“痛みを伴う”魅力とは?【インタビュー後編】
呂布カルマ
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呂布カルマが『モンキーマン』への共感を語る

あの『ジョン・ウィック』制作スタッフの参戦と、気鋭監督ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』『NOPE/ノープ』)のプロデュースでも大きな話題を呼んでいた映画『モンキーマン』が、8月23日(金)より全国公開中。深い映画愛に裏打ちされた激しいアクションだけでなく、格差や宗教など切実な社会問題をふんだんに盛り込んだストーリーなど、主演&初監督を務めたデヴ・パテルに絶賛の声が寄せられている超・注目作だ。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

そんな『モンキーマン』を、プロのラッパーでありグラビアディガーとしても知られる<呂布カルマ>が語るインタビューの【後編】が到着。かつてプロの漫画家を志し、ラッパーとして“食える”ようになるまで様々な職種を経験してきたという呂布カルマは、己の拳一つで底辺から“闇の頂点”へと這い上がっていくバイオレンス劇を、どう観たのか?

作品の背景や人物描写など細部への考察から、リベンジの構図やバイオレンス描写への共感などなど……。すでに鑑賞済みの人はもう一度観たくなる、これから観る予定の人は“心の準備”ができる、非常に興味深いインタビューの後編をどうぞ。

呂布カルマ

※物語の内容に触れています。ご注意ください。

「デヴ・パテルのほうが、今のキアヌ・リーブスより動きにキレがある(笑)」

――幼少時代にブルース・リー映画に夢中になり、テコンドーの道場にも通っていたデヴ・パテルは、本作への直接的な影響としてパク・チャヌクの『オールド・ボーイ』なども挙げている。韓国の復讐アクションに魅せられ、その激しさを自身が演じる主人公キッドに乗り移らせたのだ。そんなキッドのアクションについて、呂布カルマはこう語る。

『オールド・ボーイ』感ありますね、確かに。個人的にあの作品にはちょっと違和感があって、いわゆる“外国人”がやっていればファンタジーとして受け入れられるんだけど、同じようなアクションでも東アジア人だと何かひっかかるというか。だから『モンキーマン』のほうが、すんなりと受け入れられました。少しずつフロアを上がっていくところなんかは、『ブルース・リー/死亡遊戯』感ありますよね。みんな正々堂々と待っててくれてるっていう(笑)。

死亡遊戯(字幕版)

PrimeVideo『死亡遊戯(字幕版)』

僕は寡黙な主人公が好きなので、一つの目的に向けて黙々と努力している奴みたいな、そこも好きです。カンフー映画や『ジョン・ウィック』みたいなノリ、それに最近のインド映画っぽいリアルな肉体の「痛い!」という感じもいっぱいあって、“他とは違うな”という感じがしましたね。

あと、「めっちゃ『ジョン・ウィック』じゃん」と思って観てたら同じスタッフが関わってるって聞いて、なるほど! と。でも『モンキーマン』のアクションのほうが泥くさいというか、スタイリッシュさを狙ってはいないですね。ただ、パテルのほうが今のキアヌ・リーブスよりも動きのキレはあったかな(笑)。彼は手足が長くてすごくスタイルがいいし、細マッチョで見た目もカッコいいですよね。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

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『モンキーマン』

たった一つの小さな残り火が、すべてを燃やし尽くす。

幼い頃に母を殺され、人生の全てを奪われた〈キッド〉は、夜な夜な開催される闇のファイトクラブで猿のマスクを被り、〈モンキーマン〉を名乗る“殴られ屋”として生計を立てていた。
どん底で苦しみながら生きてきた彼だったが、自分から全てを奪ったヤツらのアジトに潜入する方法を偶然にも見つける――。

何年も押し殺してきた怒りを爆発させたキッドの目的はただ一つ「ヤツらを殺す」。
【復讐の化神〈モンキーマン〉】となった彼の、人生をかけた壮絶なる復讐劇が幕を開ける!


監督・脚本・主演:デヴ・パテル 
プロデューサー:ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』『NOPE/ノープ』)、バジル・イワニク(『ジョン・ウィック』シリーズ)、エリカ・リー(『ジョン・ウィック』シリーズ)

制作年: 2024