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サメ映画好きがニヤリとするパニック演出も?『温泉シャーク』は名作オマージュや“日本らしさ”が詰め込まれたクセ強サメ映画

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ライター:#知的風ハット
サメ映画好きがニヤリとするパニック演出も?『温泉シャーク』は名作オマージュや“日本らしさ”が詰め込まれたクセ強サメ映画
『温泉シャーク』©2024 PLAN A inc.
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日本発!サメ映画業界の期待の星『温泉シャーク』

日本発の新作サメ映画、『温泉シャーク』が7月5日より公開となる。「温泉から人食いサメが現れる」というユニークなアイデアで、昨年からSNSを中心に大反響を巻き起こしている本作。少なくとも2024年6月現在の日本国内では、もっとも注目度が高い、サメ映画業界の<期待の星(?)>である。

『温泉シャーク』©2024 PLAN A inc.

その内容は、良くも悪くも極めて日本のコント番組的な、バラエティー色の強いご当地映画。なんでもアリかつネタまみれでゆる~い一方、どこか淡々とした雰囲気もある。とにかくハイテンションだが、全体的に堅めの演技。おそらくは半分意図的に低予算特撮感を狙った、独特のチープさ(もう半分は、たぶん普通に懐事情の反映)。そして温泉マークを上手くデザインに落とし込んだ、本作の人食いザメ<温泉シャーク>のビジュアルの秀逸さ……。

『温泉シャーク』©2024 PLAN A inc.

本作の監督を務めた井上森人氏は、過去に『温泉防衛バスダイバー』(2020年)という短編映画を公開しているが、『温泉シャーク』はまさにその『温泉防衛バスダイバー』の作風を継承している(ついでに主人公も続投)。『バスダイバー』は同じコメディ作品ながら短くきれいにまとまっており、小ネタと掛け合いのキレも良い秀作だった。

『温泉シャーク』においても、特に合間合間にニュース特番風の状況解説が挟まる進行などは分かりやすく『バスダイバー』っぽい部分であり、さらに言うならどことなく『シン・ゴジラ』っぽい部分でもある。

『温泉シャーク』©2024 PLAN A inc.

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『温泉シャーク』

S県暑海市では、温泉客がこつぜんと姿を消す連続失踪事件が発生していた。
しかも被害者はその後、海でサメに襲われた遺体として発見されるのであった。
捜査に乗り出した警察署長は古代から蘇った獰猛なサメが暑海各地の温泉を行き来し、人々を襲っている事実を突き止めるのだが……戦いは温泉地VS凶暴サメに!

監督・脚本:井上森人
出演:金子清文 藤村拓矢 中西裕胡 内藤正記

制作年: 2023