マレーシア産ミリタリー映画『エアフォース』
飛行機ファンなら観ていて楽しくなってしまうこと受け合いのミリタリーアクション快作、それがメイド・イン・マレーシアの『エアフォース』です。なんと本作にはロシア製大型戦闘機スホーイSu-30MKMフランカーの実機が登場、大活躍するのです。
物語の舞台は架空の内戦
南北に分裂して内戦が続く「ナンブリ国」(架空)だったが、停戦協定が結ばれたことでマレーシアは特殊航空隊を派遣して人道支援護衛にあたっていた。しかし停戦は破綻、マレーシア軍は輸送機で撤収を図るが地対空ミサイルで攻撃されて被弾してしまう。
からくもパラシュートで脱出した派遣部隊一行だったが、降り立った地は南北両勢力が衝突する激戦地だった。この事態にマレーシア空軍は救出部隊を送り込む――。
というストーリーの通り、実はこの『エアフォース』は敵地に孤立した特殊部隊の脱出行であって、映画的にはメインは地上部隊であり、戦闘機は副菜的存在です。
それでも目にする機会の限られるSu-30MKMフランカーがスクリーンに大写しになり、さらにMiG-29フルクラム戦闘機やアメリカ製のF/A-18Dホーネット戦闘攻撃機、おまけにエアバスA400M輸送機(『コヴェナント/約束の救出』[2022年]にも登場)まで出てくるのですから、もうお腹一杯です。
『エアフォース』
太平洋にあるナンブリ国では、北部と南部の内戦が続いていた。停戦中、マレーシアの特殊航空隊は傷を負った南部軍の兵士を助ける。だがそのせいで北部軍の怒りを買い、撤退中にミサイル攻撃を受けてしまう。レジェン隊長率いる部隊はパラシュートで降下するが、そこは両勢力のぶつかる激戦地だった!
監督:ズルカルナイン・アズハル フランク・シー
出演:アイマン・ハキーム・リザ ダト・アディ・プトラ ナス‐T
制作年: | 2022 |
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CS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年7月放送