ジャッキー・チェン緊急来日インタビュー【前編】「出演を断らなくてよかった(笑)」最新作『ライド・オン』の“どんでん返し”制作秘話!次期ジャッキー俳優はトム・クルーズ?

「トムやイーストウッド、北野武、いろんな才能を持つ俳優が大好き」
――ここでジャッキーに、過去何度も取り沙汰されてきた“後継者”について質問することに。『ライド・オン』でも共演したウー・ジンを筆頭に、中華圏には才能ある若手アクション俳優がいるし、ジャッキー自身多くの若手と手合わせしてきた。激しいアクションを全編にわたって披露するのが厳しくなってきた今、そのポジションを誰に譲るのか? というのは甚だ失礼ながら、多くのファンが気になるところでもある。

『ライド・オン』© 2023 BEIJING ALIBABA PICTURES CULTURE CO., LTD.,BEIJING HAIRUN PICRURES CO.,LTD. © 2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
――だが今回は、まずトム・クルーズについて聞いてみた。代表作『ミッション・インポッシブル』シリーズでは“年々ジャッキー化している”なんて言われたりもしているトムもすでに還暦を超えているが、ジャッキーはひと世代下のハリウッドスターへのリスペクトを隠さない。
ジャッキー:ここ20年ほど彼の作品を観ていますが、本当にびっくりしました。彼は“アクションスター”というわけではないのに、スタントマンを使わず自ら危険なシーンに挑戦していますよね。しかも、すごくカッコよくやっている。
ジャッキー:彼がアクションを始める前から大好きな俳優でしたから、もちろん『トップガン』(1986年)なども観ています。でも本格的にアクションを始めるようになって、ますます好きになりました。とにかくハンサムでカッコよくて……まあそれは僕もですけど(笑)。
トム・クルーズ、トム・ハンクス、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、クリント・イーストウッド……つまり、そういった才能ある俳優たちが大好きなんです。そしてみんな、いろんな才能を持っているわけです。俳優だけでなく監督もできますし、脚本も書く。北野武さんもそうですよね。
――しっかりジョークも交えつつ、神話級の先人たちや、後輩スターから先輩レジェンドまで衒いなくリスペクトを明かしてくれたジャッキー。70歳の節目に日本公開となった最新作『ライド・オン』の劇中ではナヨっとした娘婿にカンフーの稽古をつけるシーンもあり、ラリー・ヤン監督をはじめ後進への温かな眼差しも感じられた。
続くインタビュー後編では、ジャッキー自身が選ぶ<出演作ベスト3>を発表! 撮影当時のエピソードなども交えてじっくり答えてくれた!👇️👇️👇️
『ライド・オン』は全国の劇場で公開中
ジャッキー・チェン主演『奇蹟 ミラクル[4Kリマスター版]』、『ポリス・ストーリー2 九龍の眼[4Kリマスター版]【日本語吹替版】』、『ポリス・ストーリー3[4Kリマスター版]【日本語吹替版】』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年7月放送
『ライド・オン』
香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)はケガをきっかけに第一線を退き、現在は借金取りに追われながら中国の撮影所に住み込み、愛馬・赤兎(「チートゥ」)とエキストラなどの地味な仕事をこなす日々を送っていた。
ある日、チートゥの元持ち主であった友人ワン(レイ・ロイ)の債務トラブルが原因で、チートゥが借金の肩の一部として連れ去られる危機に。困ったルオは疎遠になっていた一人娘のシャオバオ(リウ・ハオツン)を頼る事にする。法学部の学生であるシャオバオは、恋人の新米弁護士ナイホァ(グオ・チーリン)を紹介。だがシャオバオは、スタントに入れ込むあまり母と離婚した父を受け入れられずにいた。
チートゥに惚れ込んだ大企業の総裁で馬好きのホー(ユー・ロングァン)が、チートゥを買い取りたいと申し出るがルオは請け合わない。昔ながらの体を張った危険なスタントに固執する父の姿に反発したシャオバオとも溝ができてしまう。結局は裁判で負け、チートゥをホーに譲る事になったルオ。シャオバオルオ。シャオバオは、仕事に命がけで挑むことで家族に愛を伝えようとする不器用な父の為に愛馬を返して欲しいとホーに懇願するが……。
監督・脚本:ラリー・ヤン
出演:ジャッキー・チェン リウ・ハオツン グオ・チーリン ユー・ロングァン アンディ・オン ジョイ・ヨン ユー・アイレイ シー・シンユー レイ・ロイ ウー・ジン
制作年: | 2023 |
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全国公開中