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名優ブルース・ウィリスが俳優引退を表明したのは2023年2月。認知症による失語症が主な原因とのことで、俳優としては致命的な状況と判断したのかもしれない。数々のアクション大作で年齢を感じさせない大立ち回りを演じ、飄々とした軽快な口調も魅力の一つだっただけに、この発表には多くの映画ファンが衝撃を受けた。
ウィリスの代表作と言えば『ダイ・ハード』シリーズ(1988年ほか)、これに異論のある人はいないだろう。鳴かず飛ばずの中堅俳優だったウィリスを一躍トップスターに押し上げた大ヒット作であり、ユーモラスかつサスペンスフルなアクション映画の形容詞にまでなった金字塔的作品である。
勢いを得たウィリスはその後、『ラスト・ボーイスカウト』(1991年)、『12モンキーズ』(1995年)、『フィフス・エレメント』(1997年)、『アルマゲドン』(1998年)、『シックス・センス』(1999年)、『アンブレイカブル』(2000年)と様々な大作や話題作に主演し、2006年にはハリウッドの殿堂入りを果たす。しかし、そんな彼にも不名誉な“黒歴史”として語られるズッコケ大作があった――。
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