「超パロディ生命体」シリーズまさかの最新作!
知る人ぞ知るSFパチモン映画、『トランスモーファー -人類最終戦争-』(2007年)およびその続編、『トランスモーファー リターンズ』(2009年)。低予算映画スタジオ<アサイラム社>が、かつて『トランスフォーマー』に便乗して作った、低予算映画シリーズのタイトルである。
そして時は流れ2023年。かの超大作『トランスフォーマー ビースト覚醒』の公開に合わせ、誰もが予想だにしなかった『トランスモーファー』シリーズの第三弾が、めでたくリリースされることとなった。その名も、『トランスモーファー メカ・ビースト』だ。なぜ誰も予想していなかったかというと、間に10年以上空いているし、だいいち、どうでもよかったからである。
それはさておき今回は、しばらくぶりに寝ぼけまなこから覚醒した『トランスモーファー』シリーズの最新作、『メカ・ビースト』を紹介していこう。
ちなみに、名前こそ『トランスフォーマー』に寄せているものの、作品の中身はどちらかというと『ターミネーター』や『マトリックス』に近い。それも過去作から一貫して。
未知の機械生命体に勝利した人類を襲う新たな脅威
その昔、突如宇宙から飛来した謎の機械生命体が、一方的に地球文明を襲撃し始める(『トランスモーファー リターンズ』)。
侵略軍の圧倒的パワーは凄まじく、たちまち総人口の九割を失った人類は、地下に潜り込み徹底抗戦の構えを取る。長く苦しい戦いが続いたが、それでも最終的には人類側が、まさかの勝利を収めることになった(『トランスモーファー -人類最終戦争-』)。
そして2324年。300年以上の歳月を経て「Zボット」と呼ばれる敵ロボットを打ち負かし、地上を取り戻した人類は、今日も文明再興に力を注いでいた……。
が、地獄で生き永らえていたのは侵略軍も同様だった。滅ぼしたはずの機械生命体は、かろうじて破壊を免れた中枢のナノボット技術を駆使して蘇り、再起を狙っていたのだ。
Zボットに代わって出現した新型ライオン・ロボット「Qボット」は、驚くべきスピードで地上を制圧する。ナノボット技術であらゆるデジタル機器を取り込み、自らと同じQボットに作り替えてしまう侵略軍を前に、またしても苦戦を強いられる人類。残された最後の希望は、野球バットや自動小銃のようなアナログ兵器と、先の大戦で人類が捕獲した禁断の敵性メカ、旧式のZボットだった……。
『トランスモーファー メカ・ビースト』
宇宙から飛来した機械生命体と人類の戦いが、300年にわたって続く西暦2324年。人類は殺人ロボット“Zボット”の封印に成功するが、敵は新兵器“Qボット”を送り込んでくる。それは、電子機器に侵入してライオン型ロボット“メカ・ビースト”に変身させてしまう、恐怖のナノ兵器だった!
監督:マイケル・スー
出演:トム・アーノルド マシュー・ガデムスク ジーナ・アレクサンドラ
制作年: | 2023 |
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CS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年2月放送