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新年あけまして即エクスペンダブルズ!スタローンに一体何が?ステイサムが魂継承!?『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は映画館で浴びる新春バズーカ

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ライター:#“DIE”suke
新年あけまして即エクスペンダブルズ!スタローンに一体何が?ステイサムが魂継承!?『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は映画館で浴びる新春バズーカ
『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.
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ステイサムの「仲間なんかじゃない、兄弟同然だ」という言葉に涙

思えば、シリーズを通して若頭ポジションであり、スタローンの嫁枠でもあったステイサム。そんな彼が苦節13年目にして、今回いよいよ主演に抜擢! 暴力インスタ生配信、武装バイクでのアグレッシブな大暴走、イコ・ウワイス相手の凶器バトル&ステゴロ……と、求められる仕事をキッチリこなしている。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

本作を含め、シリーズで通算二回目のリストラ勧告を食らってしまおうとも、他人に資格や肩書きを奪われようとも、すべてガン無視で自称を貫く! “他人に認められるより、まず自分がどうあるべきか”を見つめ直すステイサムの姿勢およびムーブは、今後もぜひ見習っていきたい。

また本作では、ステイサムが過去の『エクスペンダブルズ』シリーズでのムーブや武装をセルフオマージュで披露!『ニューブラッド』というサブタイトルではあるが、長年付き合ってきたファンをニヤリとさせてくれる。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

そして、いよいよ本作で引退を決意したと噂されるバーニー・ロス隊長ことスタローンである。玄関開けたら即スタローン、朝飯代わりの酒場での乱闘、そして、まさかのBBQ退場に目を疑ってしまうだろう。しかし、やはりシリーズ名物のステイサムとの皮肉交じりのやりとりは微笑ましい。

だからこそ、劇中でステイサムがスタローンへの想いを呟く「仲間なんかじゃない……兄弟同然だ」という言葉が実にグッとくる。シリーズを追い続けた者としては、思わず『俺もだよ!』と身を乗り出したくなった。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

これで終わりと信じたくないのが正直なところだが、ぜひスタローンとステイサム=消耗品夫婦の絆の行方を見届けて欲しい。

『エクスペンダブルズ』に求めるのは“映画的正しさ”ではない

今回は新規消耗品として、かつて出演した『トランスフォーマー』(2007年)みたいな顔に仕上がっているミーガン・フォックス、ラッパーからBADASSなジャンル映画俳優になりつつある50セント、二重人格の助太刀屋トニー・ジャー、タトゥーがイケてるバトルギャルのレヴィ・トラン、食えない狸CIAっぷりを魅せるアンディ・ガルシア、目にも留まらないチェーンパンチを繰り出す強敵イコ・ウワイスが合流! 〆のお茶漬けといわんばかりに、シリーズの4次会には丁度いいカロリーの人選だ。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

そもそもステイサム扮するリー・クリスマスのスピンオフとして企画されていた本作だったが、製作のゴタゴタのおかげで迷走。結果、完成後にナンバリング作品としてカウントされた経緯がある。確かに、CG処理については正直PS2並の激安っぷりだが、予算及びコロナ禍の撮影が響いているかもしれんことが伺える。だが、個人的に『エクスペンダブルズ』に求めるのは、映画的正しさではない。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

そもそも、今までのシリーズが「気の利いた映画か?」と聞かれたら「まあ……全然!」としか言いようがない。ともすれば、正しい大人なら呆れるかもしれん。だが、育ちを間違った映画バカほど震える。それこそが『エクスペンダブルズ』に求めるものだ。

しょうもない下ネタ、爆裂アクション、斜め上な超展開。この三拍子が、いつもの『エクスペンダブルズ』よりも火力強めという意味でも、本作はシリーズで一番倫理観およびロジックがどうかしている。具体的に言えば、なにせ『ゴジラ-1.0』の放射火炎以上の大爆発まで劇中で起こるのだ。怪獣抜きで!

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

『エクスペンダブルズ』シリーズに世間の良識や常識を求めるのは、いわばラーメン屋で懐石料理をお願いするようなもんだと、改めて思わせてくれる。海外のレビュー等ではマイナス評が目立ったが、言わせてほしい。

いやあ、全然面白いじゃないのよ!

恐らく鑑賞前に不味いもん食ったとか、恋人と別れたとか何かあったんだろう、プライベートで。やはり赤の他人の意見なんて参考にならねえなあ、おい! まあ、このレビューが一番アテにならんかもしれんが‼

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

ともあれ、過去に一瞬でも『エクスペンダブルズ』に心を揺さぶられた人……いや、馴れ馴れしいのは百も承知で、こう呼ぼう。三度の飯より『エクスペンダブルズ』を是とする、魂の兄弟たちよ。本作劇中でのステイサム同様、観る前から他人に「こんなの『エクスペンダブルズ』じゃねえ」とか言われても、ブレずに「いや、『エクスペンダブルズ』だ」と、お近くの劇場へ鑑賞という名の出撃をしてほしい。

文:“DIE”suke

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』は2024年1月5日(金)より全国公開

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『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

自らを“消耗品”と名乗る最強無敵の傭兵軍団<エクスペンダブルズ>を率いるバーニー・ロス(シルベスター・スタローン)は、CIAから下された新たなミッションに挑むため、かつての相棒であるリー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)の元を訪ねる。
バーニーとともに再び組むことを決意したリーがアジトに足を運ぶと、そこにはかつての仲間だけではなく、新たなメンバーが顔を揃えていた。
新戦力を迎え【ニューブラッド】として生まれ変わったエクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること——もし、失敗すれば第三次世界大戦が勃発しかねない危険なミッションに挑む彼らだったが、敵の卑劣な策の前にミッションは失敗に終わり、大きな代償を払うことに…。
失われた仲間の意思を継ぎ、そして仇を討つために再びエクスペンダブルズが立ち上がる——!

監督:スコット・ウォー
出演:ジェイソン・ステイサム ドルフ・ラングレン
   トニー・ジャー イコ・ウワイス
   50 Cent ミーガン・フォックス
   ランディ・クートゥア アンディ・ガルシア
   シルヴェスター・スタローン

制作年: 2023