テレビ初登場! 大人気俳優ヴィジャイ・セードゥパティ
とはいえ、本作がデビュー後4作目となったヴィジャイ・セードゥパティ(通称VJSまたはVSP)のことにも触れないわけにはいきません。上で4作目と書いたのは、下積みエキストラ時代を経て、クレジットされるような役を演じ始めてから4本目という意味です。
『マスター 先生が来る!』(2021年)の重量級悪役により日本での認知度も爆上がりしたVJS。本国インドではこの『ピザ 死霊館へのデリバリー』と、同年公開の『途中のページが抜けている』で大注目となり、スターへの道を歩み出します。
この2作品での役柄は、どちらもありがちな正義のヒーローからはかけ離れた風変わりなキャラクターで、その後の芸風を予言するかのようです。なぜか両作ともに劇中で同じセリフを幾度も繰り返す役なのですが、恐怖に怯え続ける一人芝居で同じセリフを何度も繰り返しながら、一瞬たりともダレがない本作での演技は絶賛されました。『マスター 先生が来る!』などからVJSを追いかけ始めた方には、本作のウルトラスリムな体形も新鮮でしょう。
ムービープラスで12月25日放映の本作の予習と復習には、東京のキネカ大森で開催の「インディアンムービーウィーク(IMW)2023 パート2」にお出かけください。ヴィジャイ・セードゥパティ特集として出演作7本が上映されるこのタイミングをお見逃しなく。
『ピザ 死霊館へのデリバリー』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「ハマる! インド映画」で2023年12月放送
▼今すぐ観られるカールティク・スッバラージ主要作品
(※2023年12月現在)
『ジガルタンダ』(2014年)IMOで配信中
『女神たちよ』(2016年)IMOで配信中
『ペーッタ』(2019年)Netflixで配信中
『トリッキー・ワールド』(2021年)Netflixで配信中
『平安』(2021年:ウェブシリーズ『ナヴァラサ:9つの心』の中の一編)Netflixで配信中
▼今すぐ観られるヴィジャイ・セードゥパティ主要作品
(※2023年12月現在)
『キケンな誘拐』(2013年)IMOで配信中
『ジガルタンダ』(2014年)IMOで配信中
『俺だって極道さ』(2015年)IMOで配信中
『女神たちよ』(2016年)IMOで配信中
『ヴィクラムとヴェーダー』(2017年)「インド大映画祭(IDE)2023」で上映
『まばたかない瞳 バンガロール連続誘拐殺人』(2018年)IMOで配信中
『’96』(2018年)「IMW2023パート2」で上映
『ペーッタ』(2019年)Netflixで配信中
『サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者』(2019年)「熱風!! 南インド映画の世界」で上映
『マスター 先生が来る!』(2021年)「IMW2023パート2」で上映
『本当の敵』(ウェブシリーズ『ナヴァラサ:9つの心』の中の一編)Netflixで配信中
『2つの愛が進行中』(2022年)「IMW2023パート2」で上映
『ラスト・ファーマー』(2022)「インド大映画祭(IDE)2023」で上映
『ピザ 死霊館へのデリバリー』
ピザ配達員のマイケルは幼馴染のアヌと同棲中。都会の片隅でささやかな暮らしを営んでいた。ある夜マイケルがピザを届けにとある豪邸に赴くと、受取人の女性が途中で消え、不可思議な出来事が立て続けに起こり、彼はそこから逃れられなくなってしまう。その館では過去に何が起こったのか。一方、少し前に、ピザ店のオーナー宅では、少女への憑依現象が起こっていた。二つの怪異の間には関係があるのか。2000年代後半のタミル語映画界に興こった「タミル・ニューウェーブ」の潮流から生まれた作品の中で、本作はホラー作品としては突出した高評価を得た。他の言語にもリメイクされたカルト的な1作。
監督:カールティク・スッバラージ
出演:ヴィジャイ・セードゥパティ、ラミャ・ナンビーサン、カルナーカラン
音楽:サントーシュ・ナーラーヤナン
制作年: | 2012 |
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CS映画専門チャンネル ムービープラス「ハマる! インド映画」で2023年12月放送