いま「悪魔祓い」がアツい
いま、映画界で再び脚光を浴びている“悪魔祓い”。今年の7月に日本公開され大ヒットしたことが記憶に新しいラッセル・クロウ主演作『ヴァチカンのエクソシスト』はもちろんのこと、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021年)のモデルになった事件を深掘りするNetflixドキュメンタリー『トゥルーホラー:悪魔が私に殺させた』(2023年)も配信されたばかりだし、キアヌ・リーブス主演の大傑作『コンスタンティン』(2005年)も続編製作が決定したりと、どこもかしこも悪魔祓い。
そんな中、キング・オブ・悪魔祓い映画『エクソシスト』の正統新作続編が実に50年ぶりに登場しました。その名も『エクソシスト 信じる者』です。
無神論者も悪魔を信じた?『エクソシスト』の恐怖
1作目の『エクソシスト』(1973年)は、少女リーガン(リンダ・ブレア)に取り憑いた悪魔と神父の対決を描いたオカルト映画の金字塔。この映画が存在したからこそ、「悪魔祓い」はポップカルチャーの中でいまだに不動の地位を確立しているといっても過言ではない作品です。
ウィリアム・フリードキン監督による常軌を逸した演出(撮影現場でショットガンをぶっ放したりする)は現代の価値観と照らし合わせるとアウト極まりないものがありますが、特殊メイクの“ゴッドファーザー”ディック・スミスによる完璧な仕事(撮影当時44歳だったメリン神父役の名優マックス・フォン・シドーをしわしわのお爺ちゃんにし、撮影当時12歳だったリンダ・ブレアを悪魔そのものにした)や、印象的な映画のテーマソング(イギリスのミュージシャン、マイク・オールドフィールドによる「チューブラー・ベルズ」)なども含めて、結果としては無神論者も悪魔の存在を信じてしまうレベルの恐怖映画となっております。もしまだ観ていないのならば、『エクソシスト 信じる者』を観る前にぜひご鑑賞を。
Linda Blair, who played Regan in The Exorcist, celebrates her birthday today. In this behind the scenes video, you’ll see a 12-year old Linda Blair being transformed by Oscar-winning Makeup Artist Dick Smith. He created the iconic look that caused a million nightmares! pic.twitter.com/Qa9jtSMRLr
— FilmFreeway (@FilmFreeway) January 22, 2020
『エクソシスト 信じる者』
ヴィクターは12年前に妻を亡くして以来、1人で娘のアンジェラを育てている。
ある日、アンジェラと親友のキャサリンが森へ出かけたきり行方不明となるが、3日後に無事保護される。しかし、その日から彼女たちの様子がどこかおかしい。突然暴れ出し、叫び、自傷行為を行うなど常軌を逸した行動を繰り返す2人・・・。
ヴィクターはかつて憑依を目撃した経験者クリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが、それは想像を絶する危険な試みだった。懸命に見守る親達を嘲笑い悪魔は問いかける。
1人は生き残り、1人は死ぬ。どちらかを選べと――。
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:レスリー・オドム・Jr リディア・ジュエット
オリヴィア・オニール ジェニファー・ネトルズ
ノーバート・レオ・バッツ アン・ダウド
エレン・バースティン
制作年: | 2023 |
---|
2023年12月1日(金)より全国公開