タロン・エジャトン主演『ロケットマン』は、エルトンの幸せを祝福する物語
エルトン自身が製作に加わった自伝的な作品ではあるが、フレッチャー監督はフィクションとしてミュージカルの技法で映画化。映像的にもファンタジックなオリジナルミュージカル映画として作り上げている。
公式上映の大成功を受けての会見は司会者からのこんな質問から始まった。「昨日、泣いていましたよね?」
エジャトン「泣いてなんか、ハハハハハ、泣きました(笑)感情が高ぶっちゃったから。感動しちゃってね」と告白。
ハワードが続ける「エルトン、泣いてたわよ。アフターパーティでライブをしてくれたの。最高だった。彼は今とてもハッピーだから、自伝であるこの映画も最後はハッピーエンドだとみんな知っている。だからこの作品はエルトンの幸せを祝福するものなのよね」
そう、『ロケットマン』はエルトン・ジョンの自伝的、フィクション、ミュージカル映画、である。
フレッチャー監督は「ミュージカルというものは、観客のハートを開くんだ。共感させるし、巻き込んでいく。今回はミュージカル映画のセオリー通りに、歌にセリフの代わりをさせて、登場人物同士が掛け合いをするというシーンを作って見たんだが、キャストたちが、非常に素晴らしかった。ミュージカルだからね、音楽と歌が重要なのは当然なんだが、ドラマ部分の演技も素晴らしくて、本当に、キャストのみんなを誇らしく思うよ。一番の功労者は俳優たちだよ」
「ミュージカルは演劇学校で学んだくらいなんだけれど、オーディションでエルトンの歌をフルで歌って、そしてエルトン役をもらえ、ここまで来られて、むちゃくちゃ感動したんだから、泣いたって当たり前だよ(笑)」とエジャトン。
「今回エルトンはとても協力的だった。これはやるな、なんて一言も言わず、困難な部分はどうすればいいか一緒に考えてくれてクリアにしていった。フィクションというか映画的な演出をするところとバイオグラフィのバランスを取るのが大事だったんだよね」と監督はエルトンとキャストへの感謝を隠さない。ここのところがフレッチャー監督の人のいいところだなぁと思ったりして。和気藹々とした感じが伝わってくる会見だった。
文:まつかわゆま
『ロケットマン』2019年 8月23日(金) 全国ロードショー!
『ロケットマン』公式
ロケットマン
音楽界の最高峰グラミー賞を5度受賞し、「ローリングストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大なアーティスト100組」にも選ばれた伝説的ミュージシャン”エルトン・ジョン”の半生を映画化した話題のミュージック・エンターテイメント超大作!
制作年: | 2019 |
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出演: |
2019年 8月23日(金) 全国ロードショー!
カンヌ映画祭スペシャル2019
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