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「ヒロユキの映画は全部好きだよ!」スタエルスキ監督が明かす『ジョン・ウィック:コンセクエンス』壮絶アクション撮影

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ライター:#ギンティ小林
「ヒロユキの映画は全部好きだよ!」スタエルスキ監督が明かす『ジョン・ウィック:コンセクエンス』壮絶アクション撮影
チャド・スタエルスキ監督
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「最高のスタントチームが集まり、キアヌと犬もしっかり練習してくれた」

―今回はすべてのアクション・シーンがクライマックス級のものばかりでした! しかも、すべてのアクション・シーンが今まで以上に長いですよね。

そこはこだわったよ(笑)。

―ジョン・ウィックが凱旋門前の道路で、走ってくる車を避けながら殺し屋軍団と戦うシーンは凄まじかったです。あのシーンは、通常の銃撃戦と格闘戦だけでなく、ビュンビュン走ってくる自動車を避けなければいけない、という危険なシーンなので撮影は大変だったんじゃないですか?

一番気をつけたことは、走ってくるバスがうっかりキアヌを轢かないことかな(笑)。あの凱旋門のアクション・シーンの撮影は、今回のすべてのアクション・シーンのなかで最も時間がかかったし、一番大変だった。

僕らにとって、普通の人間VS人間のファイトなら、このホテルの部屋でリハーサルが済んでしまうぐらい簡単なことなんだ。でも、たくさんの車が走る道路で戦うとなると、やっぱり大掛かりになってくるんだよ。あのシーンのためにスタント・ドライバーが世界中から50人参加したし、ワイヤーなどの仕掛けを使ったアクションのデザインをするだけでも4か月かかったんだ。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

―そんなに!?

さらに撮影では、50人のスタント・ドライバーだけでなく、200人のドライバーが運転する自動車が走る中でキアヌがマルコ・サロールたちと戦う、という状況だから、ちょっとでもミスしたら危なかったんだよ。だから、リハーサルには4か月ぐらいかけた。まずは人間だけのファイトのリハーサルをやって、それが完璧になったら自動車も走らせるリハーサルをやる、という感じで。

しかも、撮影現場には語学の問題もクリアしなければいけなかったんだ。今回の撮影に参加したスタントチームは英語圏、日本、ドイツ、ブルガリア、フランス、さらに中国からも2人来ていて、それぞれ違う言語が無線で飛び交うなかで撮影しなければいけなかったから……。

―その問題を、どうやってクリアしたんですか?

リハーサルの時、現場に赤、青、緑など色の違うコーンを各色1000本、合計5000本用意したんだ。それでキアヌの場合は、青のコーンを1000本並べて、それを目印にたどりながらアクションするようにした。それに、このシーンでは賞金稼ぎのミスター・ノーバディ(シャミア・アンダーソン)が飼っている猟犬も戦うから、犬のリハーサルも念入りにしなければいけなかった。その甲斐あって、いざ撮影がはじまったら最高のスタントチームが集まってくれたし、キアヌと犬もしっかり練習してくれたから、スピーディに進めることができたよ! ぜひスクリーンで観てほしいね!!

チャド・スタエルスキ監督

取材・文:ギンティ小林

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は2023年9月22日(金)より全国公開

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『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜めながら、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。組織内での勢力拡大を狙う若き高官、グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れた……。

監督:チャド・スタエルスキ
脚本:シェイ・ハッテン マイケル・フィンチ

出演:キアヌ・リーブス
    ドニー・イェン 真田広之
    ビル・スカルスガルド ローレンス・フィッシュバーン
    シャミア・アンダーソン ランス・レディック リナ・サワヤマ
    スコット・アドキンス イアン・マクシェーン

制作年: 2023