「ローラ・コレットは僕の娘なんだ」
―あなたはこれまでのシリーズで主題歌や挿入歌を担当したマリリン・マンソン、シスカンドラ・ノスタルジア、ジェリー・カントレル、ブッシュの楽曲プロデュースを手掛けてきました。今回もエンディングテーマと、パリのラジオ局で流れる歌曲のプロデュースを担当しています。共演したアーティストについて話を聞かせて下さい。まずは「Nowhere to Run」(マーサ&ザ・ヴァンデラスのカヴァー)を歌ったローラ・コレットから。
ローラは僕の娘なんだ。だから言うわけじゃないけど、彼女はとても才能のあるアーティストだと思うよ! 彼女はサウンドトラックのボーカリストの一人になる予定ではなかったんだけど、ローラが歌った「Nowhere to Run」のデモバージョンをチャドに聴かせたら、彼女の声を気に入ってくれてね。映画で使うバージョンもローラでいこうと言ってくれたんだ。
―次にローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」のカヴァーですが、これはマリー・ラフォレが歌った「Marie Douceur, Marie Colère」がベースになっていますね。今回のマノン・ホランダー(フランスのバンド、Holisparkのボーカリスト)の歌声も素晴らしかったです。
僕たちはローリング・ストーンズのカヴァーをフランス人アーティストに歌ってもらいたいと考えた。音楽監督のジェン・マローンがマノンを見つけてくれたんだけど、彼女の声がすごく気に入ったんだ。マノンはパリでボーカルを録音して、僕はロサンゼルスでトラックをプロデュースした。この曲のオーケストラ・アレンジも書いているよ。
―エンドクレジットで流れるリナ・サワヤマの「Eye for an Eye」と、イン・ディス・モーメントの「I Would Die for You」についてはいかがですか?
イン・ディス・モーメントは僕が楽曲プロデュースをしたこともある素晴らしいバンドだ。僕が彼らのEP「Blood 1983」に取り組んでいたときにチャドから電話があって、偶然にも「イン・ディス・モーメントのマリア・ブリンクのことを知っているかな? 一緒に曲を書いてほしいと思っているんだけど」と言ってきたんだ。
リナに会ったのはポスト・プロダクション中の最初のミーティングだった。そのときにチャドが彼女と一緒に曲を書いてほしいと頼んできたんだ。リナは映画の中でクールなキャラクターを演じていたから、これは楽しい作業になりそうだと思ったよ。
取材・文:森本康治
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