アサイラム流マルチバース作品?
ここ数年「マルチバースもの」への注目が集まっている。
多元宇宙設定がシリーズ全体にガッツリ関わっている、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスーパーヒーローものなどは特に有名だろう。樋口真嗣・庵野秀明両氏の新作ウルトラマン映画として話題を呼んだ、『シン・ウルトラマン』作中にも、マルチバースへの言及が見受けられる。直近ではDCスーパーヒーロー映画の『ザ・フラッシュ』が、まさにそのマルチバース展開を扱ったばかりだ。
そしてアサイラム社からも、“マルチバース”の名を冠する作品がリリースされた。なんと、これまでのアサイラム映画キャラクターたちがまさかの再登場を果たす怪作、『マルチバース・アルマゲドン』(2022年/原題:『2025 ARMAGEDDON』)である。
ちょっとしたお祭り映画感が漂う本作には、サメ・ワニ・タコ・ヘビその他諸々が人型に融合・合体した、究極の低予算映画モンスター<シン・アサイラムバース巨人(仮)>まで登場。いつにも増して目が離せない内容となっている。
というわけで今回は、ある意味アサイラム映画の決定版、『マルチバース・アルマゲドン』を紹介していこう。
――ちなみに本作、厳密にはマルチバースものではない。
『マルチバース・アルマゲドン』
2031年。宇宙ステーションが謎の物体と衝突し、様々な脅威が地球を襲い始める。各地で巨大ワニやサメ等が暴れる一方、アサイラム社の作品が配信サービスのトップ100の内8割を占めるという異常事態が発生。調査員は、今回の危機と同じ出来事がアサイラム社で映画化されていることに気付くが―。
監督:マイケル・スー
出演:マイケル・パレ
ジェイ・キャッスルズ
リンジー・マリエ
制作年: | 2022 |
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