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福士蒼汰の海外デビューは“必然”だった! Hulu『THE HEAD』Season2で多面的な魅力と演技力を証明

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ライター:#SYO
福士蒼汰の海外デビューは“必然”だった! Hulu『THE HEAD』Season2で多面的な魅力と演技力を証明
Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 ©Hulu Japan
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一人の俳優が化けていく“いま”を記録した『THE HEAD』Season2

役柄という意味でも、まっすぐな主人公だけでなく悪党や複雑な内面を抱えた人物等々、近年ますます拡大している。『ザ・ファブル』や『カイジ ファイナルゲーム』等でキレた悪役をエネルギッシュに演じたかと思えば、テレビドラマ『アバランチ』では正義/悪に思い悩む刑事を熱演。直近のテレビドラマ『弁護士ソドム』では、詐欺事件専門の悪徳弁護士と詐欺加害者に報復する執行人のふたつの顔を持つ主人公を、抑えた演技で魅せた。

そして『さよなら渓谷』の原作・吉田修一×監督・大森立嗣が再び組んだ映画『湖の女たち』(2023年11月公開予定)では、本人いわく「今まで経験したことのない役柄」に挑戦。こうした“縦軸”からみても、俳優・福士蒼汰が新たな進化の真っただ中にいることは明白であり、一人の俳優が化けていく“いま”を記録したという意味でも、『THE HEAD』Season2は重要な意味を持っている。

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 メイキング ©Hulu Japan

観る側のハラハラ・ドキドキは演者の力量次第

この『THE HEAD』は密室サバイバルものであり、キャラクター同士の心理戦もキーの一つ。Season2では、ある研究ミッションを果たすために太平洋上を航行する貨物船が舞台。その中に作られた秘密研究施設では、人類の未来を左右する極秘かつ重要な研究開発が行われていた。しかし残忍な殺人事件の発生を皮切りに、次々と衝撃的な事件が勃発する。

外界から隔離された海上の密室のため、「犯人はこの中にいる」状態であると同時に、「次はだれが殺されるかわからない」緊迫感も内包。「謎の連続殺人」「各々が抱える過去と秘密」「船員の暴走」「Season1から続く因縁」といった複数の事件が同時並行で巻き起こり、観る側としては頭脳をフル稼働して先の展開をあれやこれやと予想しつつ、ハラハラドキドキとしながら楽しめる。ただ演者においては、様々な角度から「演じる」を推敲せねばならない。

次ページ:観客に「魅せる」ことの必要性
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Huluオリジナル『THE HEAD』Season2

近くの陸から約2,700km離れた南太平洋の上を航行する巨大な船・アレクサンドリア号。それは巨大貨物船を装った<秘密研究基地>だった。

天才生物学者であるアーサーと彼が率いる優秀な科学チームは気候変動から地球を救う調査の末、カギとなる藻類の発見に成功し歓喜に沸いていた。しかし翌朝、事態は一変。共同研究員のひとりが、首<THE HEAD>の無い死体として見つかった。アーサーにとって、それは2年前の南極での惨劇と、もう一人の生存者“マギー”の存在を思い出すものだった。

次々と起こる不可解な出来事と増えていく犠牲者に疑心暗鬼になっていく彼らは、次第にお互いを疑い、犯人探しを始める。気候変動から人類を救うという崇高な目的の裏に隠された、それぞれの欲望や野心、そして因縁が徐々に浮かび上がっていき――?

南極で終結したかに見えた惨劇が再び繰り返されるのは、誰かが世紀の新発見を盗もうとしているのか、それとも“あの女”の復讐の続きなのか? 隔絶された極限状態の中で、たどり着く衝撃の真実とは――。

出演:ジョン・リンチ、キャサリン・オドネリー、ホヴィク・ケウチケリアン、モー・ダンフォード、ジョゼフィン・ネルデン、オリヴィア・モリス、ショナ・マクヒュー、ノラ・リオス、福士蒼汰、ラファエル・アクローク、マイケル・ルシェインスキー、ティエリ・ゴダール、エンリケ・アルセ、ローレント・フェルナンデス、イブラヒム・コマ、トム・ヤン、ベン・キューラ、オルウェン・フエレ
製作総指揮:ラン・テレム
監督:ホルヘ・ドラド
脚本:マリアーノ・バセルガ、ホルディ・ガルセラン、アイザック・サストレ

制作年: 2023