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福士蒼汰「同じ夢を持つ後輩のためにも」海外初進出『THE HEAD』Season2に単身挑戦し得た財産と新たな希望

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ライター:#関口裕子
福士蒼汰「同じ夢を持つ後輩のためにも」海外初進出『THE HEAD』Season2に単身挑戦し得た財産と新たな希望
福士蒼汰
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「日本と海外では“リアリティの求められ方”が違う」

―本作は福士さんにとっても初の海外作品。撮影に入る前、どんな準備を?

最初は、独学の英語が果たしてどこまで通用するのか不安に感じました。でも、やりたいのだからやるしかないという気持ちのほうが強かったんです。

作品に参加する前に、日本と現地それぞれ2人のアクティングコーチのもと、いろいろなことを勉強させていただきました。僕自身、舞台公演中でしたが、舞台終わりや休演の日にセッションをして、英語台詞の一つ一つの発音や抑揚、意味だけではなく、さらにそのキャラクターをどう色づけるか、あるシチュエーションでは気持ちはどう動くかなど、すごく綿密にいろいろなアプローチを学びました。

ホルヘ・ドラド監督 福士蒼汰 Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 メイキング ©Hulu Japan

―具体的にはどんなアプローチだったのでしょう?

例えば、真っ暗な部屋で懐中電灯を使って鍵を見つけるという課題がありました。警備員役の方に絶対に見つかってはいけないという条件のもと、鍵を見つけ出すんです。動きが封じられる恐怖の中、隠れているだけでなく能動的に鍵を探さなければならない。まるで“リアル脱出ゲーム”のようでした。日本では経験したことのないアクティング・レッスンを体験できました。

福士蒼汰

―演出的に、日本とは決定的に違うと感じたことはありましたか?

リアリティの求められ方が違うように感じました。日本ではリアリティよりも観る方にわかりやすいお芝居を求められることがありますが、『THE HEAD』の演技では嘘のないように演じないといけない。そこがすごく難しかったです。例えば、先ほどのように鍵を探すお芝居なら、懐中電灯で左右をなんとなく照らして“探しているポーズ”をしてしまいがちですが、実際にそういう状況になればじっくり隅々まで探しますよね。お芝居にリアルを追求するというところは、今回新たに学ぶことができました。

Huluオリジナル『THE HEAD』Season2 ©Hulu Japan

「日本生まれ日本育ちな若造でも海外でやれるんだという実績を」

―20代のうちに海外作品に出たい、という希望を持っていらっしゃったと聞きました。

撮影のためにスペインへ向かった5月30日は、僕の29歳の誕生日でした。そのタイミングになにか運命的なものを感じながら夢に向かって踏み出せたことは、とても感慨深かったです。

“20代で海外に挑戦したい”という夢を持った理由のひとつに、日本生まれ日本育ちでも、努力を惜しまなければ20代で海外に挑戦できるんだというところを示せたらいいなという思いがありました。僕を見て、まだ若い後輩たちが同じように目指すきっかけになれたらいいなと。

今回、その第一歩を踏み出すことができたので、この道をもっと整えられるように頑張りたいと思います。

福士蒼汰

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Huluオリジナル『THE HEAD』Season2

近くの陸から約2,700km離れた南太平洋の上を航行する巨大な船・アレクサンドリア号。それは巨大貨物船を装った<秘密研究基地>だった。

天才生物学者であるアーサーと彼が率いる優秀な科学チームは気候変動から地球を救う調査の末、カギとなる藻類の発見に成功し歓喜に沸いていた。しかし翌朝、事態は一変。共同研究員のひとりが、首<THE HEAD>の無い死体として見つかった。アーサーにとって、それは2年前の南極での惨劇と、もう一人の生存者“マギー”の存在を思い出すものだった。

次々と起こる不可解な出来事と増えていく犠牲者に疑心暗鬼になっていく彼らは、次第にお互いを疑い、犯人探しを始める。気候変動から人類を救うという崇高な目的の裏に隠された、それぞれの欲望や野心、そして因縁が徐々に浮かび上がっていき――?

南極で終結したかに見えた惨劇が再び繰り返されるのは、誰かが世紀の新発見を盗もうとしているのか、それとも“あの女”の復讐の続きなのか? 隔絶された極限状態の中で、たどり着く衝撃の真実とは――。

出演:ジョン・リンチ、キャサリン・オドネリー、ホヴィク・ケウチケリアン、モー・ダンフォード、ジョゼフィン・ネルデン、オリヴィア・モリス、ショナ・マクヒュー、ノラ・リオス、福士蒼汰、ラファエル・アクローク、マイケル・ルシェインスキー、ティエリ・ゴダール、エンリケ・アルセ、ローレント・フェルナンデス、イブラヒム・コマ、トム・ヤン、ベン・キューラ、オルウェン・フエレ
製作総指揮:ラン・テレム
監督:ホルヘ・ドラド
脚本:マリアーノ・バセルガ、ホルディ・ガルセラン、アイザック・サストレ

制作年: 2023