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本田響矢&鈴木康介が語る「“両片想い”のもどかしさ」 BLドラマ『ジャックフロスト』記憶を失った元恋人との切な尊い同居生活

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ライター:#加賀谷 健
本田響矢&鈴木康介が語る「“両片想い”のもどかしさ」 BLドラマ『ジャックフロスト』記憶を失った元恋人との切な尊い同居生活
鈴木康介 本田響矢
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「二人で作品を作り上げる、夢のような時間」

―第2話、商店街の場面での二人の距離感が素晴らしかったです。あのショットあたりから関係性が変わり、もう一度二人の距離が縮まっていく重要な瞬間でした。特に印象に残っている場面はありますか?

鈴木:カップルとしての“距離感”が感じられる回想シーンです。現在のシーンの距離感はお互い遠慮しがちな両片想いになっているので、過去と現在でメリハリをつけました。そうした距離感の違いに注目していただけたらと思います。

本田:康介くんが言ったように、僕も二人で過ごしている距離感と空気感です。初めてのキスをした瞬間と、初めてではない瞬間。お互いが見つめ合う目。初々しさの違いが出た、二人の空気感を見ていただけたらと思います。

©「ジャックフロスト」製作委員会・MBS

―お二人は、『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(2020年)でも共演されています。実際に同じ画面を共有されるのは本作が初めてだと思いますが、改めて主演同士としての共演はいかがしたか?

本田:あの時は、同じ場面でのお芝居がありませんでした。今回の共演でやっとお芝居ができて、楽しかったです。

―当時は、カメラの外で顔を合わせることはあったんですか?

本田:現場の出入りのタイミングで、「お疲れ様です」と挨拶を交わすくらいでしたね。

鈴木:あれから3年くらい経っていますが、共演がありそうでないという状態が続いていました。心の中では勝手にお芝居しているつもりだったんですが(笑)。いざ二人で作品を作り上げるんだと実感して、夢のような時間を過ごすことができました。

鈴木康介 本田響矢

―律の弟役の森愁斗さん、第4話から律の元恋人として登場する松本怜生さんなど、共演者の皆さんとのエピソードはありますか?

本田:律と郁哉だけのシーンが多い作品なので、共演者の方がいらっしゃると、不思議と現場の空気感が変わるんです。

鈴木:律と郁哉がメインの物語ではありますが、祷キララさん演じる智子や弟の柊路が登場すると、まるで別作品になると言いますか。急に違う現場みたいに、感情の流れが一気に変わるんです。

©「ジャックフロスト」製作委員会・MBS

「不思議な恋のリスタートをする純愛ドラマ」「すごく“もどかしい”両片想い」

―今年の冬は10年に一度という寒波があり、ジャックフロストが登場するにはぴったりの季節感だったかと思います。大寒波の撮影エピソードやハプニングなどはありましたか?

本田:とにかく寒かったです(笑)。第4話で、元彼の圭吾とロビーにいる律を、郁哉が外から追いかけてくるシーンがあるんですが、律は室内で、ガラス越しに郁哉がいて。寒くて寒くて、凍えそうでした(笑)。

鈴木:僕は特に、マシュマロのシーンが寒かったです。気温がマイナスの山中湖ロケで、僕たちの白い息に注目していただけると分かりますが、すごい量が出ています。

本田:すごかったよね。あれは寒かった。

鈴木康介 本田響矢

―では最後に、読者へメッセージをお願いします。

本田:不思議な恋のリスタートをする純愛ドラマです。原作がないオリジナルのストーリーを楽しみに見ていただけたら嬉しいです。

鈴木:こんなにももどかしい両片想いの作品はあまりないと思います。BL作品を観たことない方でも楽しめる作品ですし、何度もリピートすることで、さまざまな変化に気づきながら楽しんでいただけたらと思います。

取材・文:加賀谷健
撮影:落合由夏

『ジャックフロスト』は2023年4月30日(日)よりLaLaTVで放送

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『ジャックフロスト』

イラストレーターの奥沢律(おくさわりつ/本田響矢)と営業マンの池上郁哉(いけがみふみや/鈴木康介)。 古びた喫茶店で知り合いやがて恋に落ち幸せな同棲生活を送っていた。しかし自由気ままに生きる律とそれに振り回される郁哉の関係に次第にすれ違いが生じる。 ある冬の日の喧嘩の後、家を出た律はアクシデントに巻き込まれ意識を失う。 目覚めると律は郁哉の記憶だけを失っていた。
二人の関係性をゼロからやり直したいという思いから郁哉は律に付き合っていた事実を伏せて共同生活を再開。 ところが律は記憶を取り戻す為、自分の馴染みの場所に連れて行って欲しいと言い出す。 気が乗らない郁哉だったが、二人で交際の軌跡を辿る“旅”を始めることになる。 初めて出会った喫茶店、いつも散歩していた川辺の道、付き合う前に二人で旅した場所…。 甘い記憶とほろ苦い記憶、二人の時間が郁哉の脳裏を過る。一方、律は記憶を失ったまま、次第に郁哉に惹かれて行く自分に気付き――。

脚本:安川有果 高橋名月 船曳真珠 監督:安川有果(『よだかの片想い』
出演:本田響矢 鈴木康介 森愁斗 祷キララ 松本怜生 ほか
監督:安川有果(『よだかの片想い』)
   高橋名月(『左様なら今晩は』)

制作年: 2023