ストレスフリーな「すみっコ映画」第2弾
主にちびっこたちから驚異的な支持を得ている「すみっコぐらし」も、2022年で10周年だそうです。そんな人気コンテンツの劇場アニメ第2弾となる『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』は、お子さまの付き添いで鑑賞した保護者の皆さんが号泣しかねない、前作以上の感動の物語でした。
映画開始早々「ここは、魔法使いたちの世界。ステッキを振ると……魔法が使えるみたいです♪」と、映画オリジナルキャラクターたちが登場する展開。本上さん&井ノ原さんのナレーションで解説してくれる構成は前作と同様ですが、物語の舞台は大きく変わっています。
なにしろメインキャラクターが「しろくま&ふろしき」「とんかつ&えびふらいのしっぽ」「ねこ&ざっそう」「(飲まれ損ねた)たぴおか」「ぺんぎん?(自分が何者かわからない)」「とかげ&にせつむり(どちらも正体を隠している)」という、個性豊かなキャラクター。ファンにとってはお馴染みの設定も、初めての方は、驚かれるかもしれません。
そのあたりのハードルは、前作『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観れば、すんなり納得できるはず。すみっコたちがお互いを受け入れ支え合い、ときに喜びを分かち哀しみを乗り越える姿は、“本当に大切なもの”は何なのか、を教えてくれるのです。
“夢”という概念を持たない世界から来た魔法使いとの交流
そんな本作の鍵となるキャラクターは、魔法の世界から来た5人きょうだいのすえっコ、ふぁいぶ。いろいろあってうっかり置き去りにされてしまうという、いわゆる『E.T.』(1982年)的な“異世界から来た訪問者との交流”が描かれるわけです。
しかし、ふぁいぶは魔法使いとして未熟なので、すみっコたちがひそかに抱いている“夢”に対して取り返しのつかない“やらかし”をしてしまうなど、騒動を起こす側として描かれます。それはまるで、チートな展開がウリの“転生もの”に対するアンチテーゼのようでもあります。考えすぎかもしれませんが。
基本的に魔法使いは「夢を叶えてあげる」側なので、自分たちは夢という概念を持ちません。魔法が当たり前の世界から来たふぁいぶが気づいた、自分自身の「夢」とは……? “夢を抱き続けること”の大切さを子どもたちに伝え、親御さんたちも今一度夢について考えたくなる「すみっコ」映画第2弾、ぜひ劇場に足を運んでご家族で鑑賞してはいかがでしょう。ちなみに主題歌はBUMP OF CHICKENですよ!
『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』は2021年11月5日(金)より全国公開
『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』
とある秋の日、キャンプに出かけて行ったすみっコたち。空を見上げると、いつもより大きく青く輝く月が。
「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。魔法使いたちが町にやってきて、夢を叶えてくれる」
伝説のとおり、すみっコたちの町に魔法使いの5人きょうだいが舞い下りてきた! 公園、スーパーマーケット、森の中。次々と魔法がかけられ、キラキラに彩られた町はまるでパーティー会場のよう。
やがて楽しい夜に終わりが近づき、月へ帰っていく魔法使いたち。そこにはなぜか…たぴおかの姿が!? すえっコの“ふぁいぶ”と間違えて連れていかれてしまって…?
制作年: | 2021 |
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監督: | |
音楽: | |
声の出演: |
2021年11月5日(金)より全国公開