大ヒット長編アニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』(2018年)を手掛けた新鋭アニメーション制作会社<スタジオコロリド>による新作アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』が2020年6月18日(木)よりNetflixで独占配信される。
『泣きたい私~』は「美少女戦士セーラームーン」や「おジャ魔女どれみ」などで知られる佐藤順一と、スタジオジブリを経てスタジオコロリドで活躍する柴山智隆がダブル監督を務めた話題作。愛知県の常滑を舞台に、最先端の技術を惜しみなく投入した珠玉の長編アニメ作品だ。
不思議なお面の力で変身! 人間と猫、どちらの姿で生きていく?
中学2年生の笹木美代は、クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれており、破天荒な行動でしばしば周囲を驚かせる、明るく元気な女の子。そんな彼女には誰にも言えない大きな秘密があった。ムゲがひそかに想いを寄せるクラスメイト、日之出賢人の家に通いつめている1匹の白猫の正体は、なんと“猫の姿”をしたムゲなのだ。
ある夏祭りの夜に、ムゲはお面屋を営む猫の店主に出会う。店主から「かぶると猫の姿に変身できる」お面をプレゼントされたムゲは、その日を境に気ままな“猫ライフ”を密かに満喫するようになった。日之出から「太郎」という名前をもらった猫のムゲは、進学で悩む彼を精神的に支える。その反面、人の姿のムゲは日之出との関わり方に悩み、距離を取られてしまう一方だった。
父の再婚相手とも上手くコミュニケーションが取れず、「人として生きる」ことに苦悩するムゲ。そんな彼女の前にお面屋の店主が再び現れ、1つの決断を迫る。“猫”として生きるか、“人間”として生きるか。ムゲが選んだ道は果たして……。
猫好き必見! 多彩なキャラクターとオリジナル主題歌が物語を彩る
脚本は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年)や、『心が叫びたがってるんだ。』(2015年)などで多くのアニメファンを感動させてきた岡田麿里。一筋縄ではいかない、ムゲと日之出の繊細な心理描写を細やかに表現している。また、2人を取り巻く個性的なキャラクターたちにも注目したい。クラスメイトや家族はもちろん、クセモノ揃いの“猫の世界”の住人たちに、きっと魅了されてしまうはずだ。
また、作品の世界観を引き立てる存在として、音楽も非常に大きな役割を担っている。ヨルシカが映画の世界観を表現するために書き下ろした主題歌「花に亡霊」は、観客をよりエモーショナルな余韻に浸らせてくれるだろう。
本作では太郎(ムゲ)以外にも数多くの猫が登場する。自由気まま、コミカルに生きる猫たちを眺めるのも作品の楽しみ方の1つとして大いにアリだ。さまざまな魅力がギュッと濃縮された『泣きたい私は猫をかぶる』。猫と人が紡ぎ出す、ひと夏の不思議な体験をぜひ堪能して欲しい。
『泣きたい私は猫をかぶる』は2020年6月18日(木)よりNetflixで独占配信