シン・シア来日! 記念すべき初インタビュー
2018年に公開され大ヒットを記録した『The Witch/魔女』の続編にして、「魔女ユニバース」の幕開けを告げるサイキック・アクション大作『THE WITCH/魔女 —増殖—』が2023年5月26日(金)より全国公開となる。監督は『新しき世界』(2013年)などで知られるパク・フンジョンだ。
主演するのは、本作で長編映画デビューを果たしたシン・シア。彼女が演じる“少女”は、まるで赤子のような無垢さと静かな凶暴性で観客を釘づけにしながら、世間知らずで食いしんぼうな一面で笑いも誘う、新章の主人公として申し分のない存在感を放っている。
本作のプロモーションのために来日した新鋭シン・シアが、現在勉強中だという日本語も交えながらインタビューに答えてくれた。
「とにかく自分がやるべきことにベストを尽くそう」
1400人以上に及ぶ本作のオーディション参加者の中から主人公に抜擢されたシン・シアだが、自身が選ばれた理由について「(参加者は)皆さんそれぞれに切実な思いがあったと思う。私の中にもあった、そういう想いが監督に伝わり、それに気づいてくれたからなのかなと思います」と冷静に分析する。
(監督には)オーディション後も打ち合わせで何度もお会いしました。その間、私が立てた戦略は“自分が持っているものを最大限、見せよう”ということ。実はオーディションのときには、監督から役柄の説明がなかったんです。どういうキャラクターなのか分からない中でのオーディションだったので、私の多様な面をできるだけ見せようと思いました。
また「韓国では、新人俳優が主人公になる作品は、あまり多くありません。私くらいの年代の女性となると(新人の主演作は)さらに少ないんです」と韓国エンタメ界の厳しさを踏まえつつ、「前作がとても面白かったので、その続編のオーディションに参加するのは当然のことでした」と、前作のファンであることを強調した。
本作のオーディション参加時には在学中(演劇学科)だったというシン・シアが、そもそも“俳優”という職業に興味を持ったのはミュージカル劇がきっかけだという。
高校1年生のときにミュージカルが好きになり、週に3~4回も観に行くほどでした。それから自然と演劇や映画に興味を持つようになり、高校3年のときに“関連することがしたい”と思い、俳優になろうと決意しました。
結果的に俳優/長編映画デビュー作で大役を得ることになるわけだが、チャンスを活かすための努力は相当のものだっただろう。プレッシャーやストレスも避けられなかったと思うが、その“かわし方”について彼女はこう語る。
まず、作品にとって自分が迷惑になってはいけない、自分が引き受けたことをしっかりこなさなければいけない、という気持ちでした。周りの皆さんはこの仕事のプロの方々なので、とにかく自分のやるべきことにベストを尽くそうと、周囲を信じて自分のするべきことに集中しました。
もちろんストレスやプレッシャーも強く感じていましたが、撮影を進めていくうちに、これがその答えを見つけるプロセスなのだと思うようになったんです。現場でも、先輩俳優さんやパク・フンジョン監督が励ましてくれたので、ある程度(プレッシャー等)は解消できました。
『THE WITCH/魔女 —増殖—』
秘密研究所アークが何者かに襲撃され、殺戮の中でひとりの少女が生き残る。その少女は、遺伝子操作によって超人的なアサシンを養成する〈魔女プロジェクト〉の実験体だった。初めて研究所の外に出た少女は、ある姉弟と出会うことで、徐々に人間らしい感情に目覚めていく。しかし少女の秘められた力を危険視した〈魔女プロジェクト〉のペク総括は、彼女を抹殺しようとする。さらにアークを襲撃した謎の超能力者集団や、姉弟を狙う犯罪組織も加わり、哀しき宿命を背負った少女との壮絶なバトルの火ぶたが切って落とされる!
監督・脚本:パク・フンジョン
出演:シン・シア パク・ウンビン
ソン・ユビン ソ・ウンス
イ・ジョンソク チン・グ
チョ・ミンス キム・ダミ
制作年: | 2022 |
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2023年5月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー