4月28日(金)に開催された韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる「第59回百想芸術大賞」で、13作品44ノミネートされていたNetflix作品から、7作品10部門が受賞を果たした。
Netflix作品が最多受賞
「百想芸術大賞」は、映画やテレビで活躍する俳優や製作者らが勢ぞろいし、韓国最高峰の映画やドラマシリーズを競う、世界中からの注目度も高い総合芸術賞。今回、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』から主演のパク・ウンビンが【テレビ部門大賞】を受賞し、昨年、同賞を受賞した『イカゲーム』に続き、2年連続でのNetflix作品が栄冠に輝いた。また、『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』がテレビ部門の【作品賞】、主演のソン・ヘギョが【女性最優秀演技賞】、イム・ジヨンが【女性助演賞】を受賞した。
ドラマ・バラエティ・教養番組すべてのジャンルのテレビ番組から、最も優れた作品や出演者に贈られる【テレビ部門大賞】に選ばれた『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のパク・ウンビンは、自閉スペクトラム症の天才新米弁護士ウ・ヨンウを好演。本作はテレビ部門の【演出賞】も受賞した。ノミネート時点で最多10部門と多方面から注目されていた本作は、新米弁護士ウ・ヨンウが、やさしい同僚や良き理解者である親友など周りの人に支えられながら、彼女ならではの視点で事件を解決に導く法廷ドラマシリーズ。キュートなパク・ウンビンの演技は日本の視聴者も虜にした。
テレビ部門の【作品賞】を受賞した『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は、学生時代にいじめを超えた非道な暴力を受けた主人公ムン・ドンウンが、数年の時を経て綿密な計画のもと練られた復讐劇を繰り広げていく衝撃サスペンス。配信から数ヶ月が経過した現在も、日本での「今日のシリーズTOP10」入りするほどの人気っぷりだ。主演のソン・ヘギョは【女性最優秀演技賞】を受賞、イム・ジヨンが【女性助演賞】を受賞し、残虐ないじめグループのリーダーを好演した高い演技力が評価され、本作が女優賞を席捲する受賞結果となった。
7部門にノミネートされていた『私の解放日誌』で脚本を務めたパク・へヨンがテレビ部門の【脚本賞】を受賞、『シュルプ』のムン・サンミンが【男性新人演技賞】、『ナルコの神』のチョ・ウジンが【男性助演賞】、『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』のノ・ユンソが【女性新人演技賞】を受賞した。
2年前の「百想芸術大賞」で7部門にノミネートされていた『梨泰院クラス』主演のパク・ソジュンは、マーベル最新作『マーベルズ』への出演が決定、昨年のテレビ部門大賞を受賞した『イカゲーム』主演イ・ジョンジェは、「スター・ウォーズ」シリーズ『アコライト(原題)』への出演が決定するなど、「百想芸術大賞」を獲得した作品に携わってきた役者たちは、受賞を足掛かりに大きなステップアップを果たしている。今回の授賞式で数々の賞を勝ち取ったNetflix作品の出演者たちが今後、どのような活躍を遂げるのかにも注目が集まる。