日本でも大ヒットスタート
「第79 回ヴェネツィア国際映画祭」で【監督賞】【新⼈俳優賞】の2冠に輝いた『ボーンズ アンド オール』(大ヒット上映中)より、“人喰い”という宿命を背負った二人の初めての出会いを描く本編映像が解禁された。
アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など主要4部門にノミネートされ、脚⾊賞に輝いた『君の名前で僕を呼んで』(17)に続きティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が再タッグを組んだ本作は、ヴェネツィア国際映画祭後もアカデミー賞の前哨戦に数えられるインディペンデント・スピリット賞やゴッサム賞でも複数の部門にノミネートされた禁断の純愛ホラー。社会の⽚隅で⽣きるマレンとリーが抱える秘密。それは⽣きるため本能的に⼈を喰べてしまうこと。その「謎」を解くための⼆⼈の逃避⾏、そして予想だにしない純愛のゆくえが、世界中で賛否を⽣んでいる問題作だ。
マレン&リー初めての出会い
映像は、母を探す旅に出たマレンが旅の途中で立ち寄ったミニマートの店内をとらえる。棚の前でしゃがみ込むと、陳列された商品を鞄に詰め込み始める。夢中で万引きする少女の不審な動きを店に居合わせた青年リーが見つめている。その時、酔っ払った男が幼い子をカートに乗せた女性に「売女め」と罵声を浴びせる。許せない。マレンが思わず「失礼でしょ」と口を向けると、男に向かって「おい、うるさいぞ」と諭す声がする。「お前、店員か?」という男に、声の主であるリーは「違うけど、あんたを追い出す」と釘を刺す。「後悔するぜ」と煽る男に、「どんなふうに?」とクールに応じる。そして、じっと見つめるマレンに目配せを送ったリーは、男ににじり寄って挑発する。不意を喰らった男は、「外でカタをつけよう」と走り去るリーの後を追うのだが…。
主演のティモシー・シャラメは、リーを演じる上で衣装をニルヴァーナのフロントマンだったカート・コバーンからインスピレーションを受け、キャラクターを作り上げた。破れたジーンズや赤毛の髪。全身から孤独を感じる青年リーの姿も必見。
二人はまだ、お互いが“人喰い”であることを知らない。予期せぬ場所で不思議な出会いをしたマレンとリーは、この後、導かれるように再会し、逃避行を始める。誰にも言えない秘密を抱えた二人の行く先に、ホラー映画で最も切ない結末が待ち受ける…。
『ボーンズ アンド オール』は大ヒット上映中