「第79 回ヴェネツィア国際映画祭」で【監督賞(ルカ・グァダニーノ)】と【新⼈俳優賞(テイラー・ラッセル)】の2冠に輝いた映画『ボーンズ アンド オール』が、2 ⽉17 ⽇(⾦)より日本公開される。この度、テイラー・ラッセルが演じる主人公・マレンにフォーカスした動画「人喰いマレン編」が解禁となった。
世界中で賛否を⽣んでいる問題作
アカデミー賞【作品賞】【主演男優賞】など主要4部門にノミネートされ、【脚⾊賞】に輝いた『君の名前で僕を呼んで』(17)に続き、ティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が再タッグを組んだ本作は、ヴェネツィア国際映画祭後もアカデミー賞の前哨戦に数えられるインディペンデント・スピリット賞やゴッサム賞でも複数の部門にノミネートされた禁断の純愛ホラー。社会の⽚隅で⽣きるマレンとリーが抱える秘密。それは⽣きるため本能的に⼈を喰べてしまうこと。その「謎」を解くための⼆⼈の逃避⾏、そして予想だにしない純愛のゆくえが、世界中で賛否を⽣んでいる問題作だ。
彼女は人と繋がりたいけど、うまくいかない…
映画界を席巻するスタジオ「A24」製作の『WAVES/ウェイブス』(2019)でのエモーショナルな演技で注目されたテイラーは、生まれながらに“人喰い”という宿命を背負い、逃避行を続けるマレンを演じる。
映像は、本能の赴くままに同級生に噛みついてしまったマレンがカセットテープの父の声を聴くシーンからスタートする。「もう助けられない。お前のせいじゃない。生まれつきだ」と父に見放された彼女は、たったひとりで孤独な旅を始める。「こんな脚本は読んだことがなかった」というテイラーは、「マレンはとてもユニーク。彼女は人と繋がりたいけど、うまくいかない」と、禁断の宿命を背負った彼女は社会のアウトサイダーで孤独な存在だと指摘。初のアメリカでの撮影に臨んだルカ・グァダニーノ監督は、「マレンは18歳くらいの女性だ。10代真っ只中だけど、失ったものに対して強い気持ちがある」と分析する。
自分探しの旅を続けるマレンは、自分と同じ宿命を背負う青年リーと出会う。「仕方がない。俺たちはこの生き方だ」というリーを演じるのは、今作で映画プロデュースに初挑戦したティモシー・シャラメ。リーとの旅を続けるマレンは、「俺を悪い人だと思わない?」と問われ、「ただ、あなたを愛している」と切なる胸の内を吐露するが…。
『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたティモシーは「テイラーとの共演はとても楽しかった。彼女はとてもオープンで、撮影では新しいことに挑戦していた」と彼女との共演を絶賛。「テイラーしかいない」と思ったという監督は「マレン役にぴったりだった」と太鼓判を押す。そして、突然現れる謎の“人喰い”、サリーを演じた名優マーク・ライランスが、「リアルな演技ができる俳優だ。 カメラを通して、彼女の考えていることがわかる 」とアカデミー賞受賞俳優もティモシー同様に褒め称えている。
映像のラストでは、テイラー・ラッセルが「本能に従って演技をすると、不思議な境地にたどり着くことが多い。何かに逆らった演技ではないので、良いことだと思う。人生の不思議さにただ身を委ねている感じ」だったと、女優としての新たな領域に進化できたと結んでいる。
禁断の純愛ホラー『ボーンズ アンド オール』は2月 17日(金)より全国公開