小沢仁志の還暦記念映画として、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭、ポルトガルのポルト国際映画祭、アメリカのオースティン・ファンタスティック映画祭など、権威のある映画祭に続々と招待されている、本格アクション映画『BAD CITY』。
1月20日に控える全国公開を前に、「王様のブランチ」のリポーターを3年半担当し、TBSドラマ「チア☆ダン」、月9ドラマ「監察医 朝顔」などに出演、本作で初めて本格的なアクションに挑戦した坂ノ上茜のオフィシャルインタビューが解禁となった。
「本番になると顔面凶器で怖いけれど、いつも現場をあったかくさせる方」
―本作への出演はオーディションで決まったと伺ったのですが、一番最初のオーディションがどういう感じだったか覚えていらっしゃいますか?
一番印象的だったのが、オーディション会場に待合室がなくて、エレベーターを降りたらそのままオーディション会場というつくりだったことです。エレベーターで会場の階まで上がって、ドアが開いた瞬間一番最初に目の前に居たのが小沢さんという(笑)小沢さんの還暦を記念した映画というのは伺っていたのですが、まさかご本人もオーディションにいらっしゃるとは聞いていなかったので、びっくりしました。
―もともとアクションは得意だったんですか?
デビュー作の「ウルトラマンX」で戦うヒロインとして、アクションをやらせて頂く機会が多くありました。もともとやっていた新体操の技が生きることもあったりしたので、ひとつ武器になるのかもしれないなと思い、2021年に半年間くらいアクション練習をさせてもらって、私の中では一年くらい練習してアクションができるように、ビジョンを立ててやってたんです。
でも、その頃にこのオーディションに出会って選んでいただき、思っていたよりも早くアクションの作品に関わることができてうれしかったです。不安な部分もあったんですけど、現場に入る前に園村監督がマンツーマンで週3、アクション練習の時間を組んで下さったことでだいぶいろんなことを上達できました。
―アクションの練習は、一回で何時間くらいやるのでしょうか?
どれくらいやっていたかな。長い日は、4時間くらいは一回でやっていたと思います。
―沢山の敵と立ち回るシーンもありますが、如何でしたか?
大型モールで朝の6時、朝日が出るまでオールでやったんですよ。だから体力、アクションも勿論そうなんですけど、オールでアクション撮影って今まで無かったから、色々と戦いでした。自分でも出来るのか? 体は持つのか? と思いました。そういう意味でもラストのボロボロさはリアルかもしれません。
―小沢さんの背中から、何か学んだところはありましたか?
まず、この作品でご一緒する前に1日だけ共演したことがあったんですけど、その時に凄く見た目とは凄くギャップがあり、ニコニコされているのが印象的だったんです。それって舞台裏とかだけでなく撮影中とかも小沢さんが台詞の中にアドリブで、マジ卍みたいな感じで言っていて、「小沢さん、そんな言葉知っているんですね!」って言ったら、「これ、ぱるるに教えて貰ったんだよ」と嬉しそうに言っていたのも印象的でした。ふだんから、得たものを現場で生かそうとか、楽しもうみたいな姿勢が素敵だなと思いました。
この作品でも本番になると本当に顔面凶器で怖いというか、シリアスな感じなのに、現場では、周りのキャストの方とも和気あいあいとして、いつもニコニコで現場をあったかくさせる方だなと。だからこそ還暦記念の作品に出たいと言って人が集まってくる理由、愛される理由があるんだなというのを近くで見て感じました。ぜひ劇場でご覧ください。
『BAD CITY』は1月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開