2月10日(金)より公開される映画『エゴイスト』が、アジア・フィルム・アワード(アジア全域版アカデミー賞)にて主演男優賞(鈴木亮平)、助演男優賞(宮沢氷魚)、衣装デザイン賞の3部門にノミネートされた。
アジア22の国と地域より31作品81のノミネート
原作は、愛と毒のある切り口で数々の名コラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説「エゴイスト」。主人公の浩輔役に『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞、ほか俳優として栄誉ある受賞が続く今最も勢いに乗る鈴木亮平、浩輔の恋人となる龍太役には『騙し絵の牙』や『グッバイ・クルエル・ワールド』『レジェンド&バタフライ』、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」など話題作への出演が続く宮沢氷魚、さらに浩輔の父親役に柄本明、龍太の母親役に阿川佐和子を迎えて映画化。監督は『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などの松永大司が務める。
3月12日(日)に香港で開催される、アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが発表され、『エゴイスト』から主演男優賞に鈴木亮平、助演男優賞に宮沢氷魚、さらに衣装デザイン賞でノミネートされた。(※衣装デザイン賞受賞者は衣装担当:篠塚奈美)。
主演男優賞では『エゴイスト』の鈴木亮平のほかに、『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊、『Where the Wind Blows』のトニー・レオン、カンヌ国際映画祭にて監督賞受賞、そして韓国代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネートが決まっている『別れる決心』のパク・ヘイル。助演男優賞では『エゴイスト』の宮沢氷魚のほかに、『ドライブ・マイ・カー』の岡田将生、『非常宣言』のイム・シワン、カンボジア代表としてアカデミー賞国際長編映画賞部門にノミネートが決まっている『ソウルに帰る』のオ・グァンロクなど錚々たる俳優が名を連ねている。
日本からは、作品賞などで『ドライブ・マイ・カー』『PLAN75』、主演女優賞では『PLAN75』の倍賞千恵子、そして『ある男』の安藤サクラと『PLAN75』の河合優実が助演女優賞にノミネート。ほか、『エゴイスト』が衣装デザイン賞、『シン・ウルトラマン』が視覚効果賞でノミネートされるなど、日本の5作品が計14部門にてノミネートされた。 また、是枝裕和監督が韓国作品『ベイビー・ブローカー』で監督賞にノミネートされている。
AFAはアジア22の国と地域より31作品81のノミネート(全16部門)があり、今年の審査員長は、国際的に高い評価を受ける中国の巨匠で、昨年のAFAで最優秀監督賞を受賞したチャン・イーモウ監督(『紅いコーリャン』『活きる』『あの子を探して』『初恋のきた道』)が務め、世界中の映画人7名とともに今年の受賞者を決定する。
前回は黒澤清監督の『スパイの妻 劇場版』が最多受賞(最優秀作品賞・最優秀主演女優賞:蒼井優・最優秀衣装デザイン賞受賞:纐纈春樹)したほか、蒔田彩珠(『朝が来る』最優秀助演女優賞)が受賞。今年も日本からのノミネート作品の受賞が期待されている。
鈴木亮平、宮沢氷魚、松永大司監督からコメント
この上ないキャスティングと、制作陣の大きな期待に応えたキャストたちが魅せる、日本映画の新たな可能性を導き出した『エゴイスト』。本ノミネートを受けて、キャストと監督からコメントが届けられた。
鈴木亮平
「皆様のお陰で、この度大変光栄な賞にノミネートしていただきました。アジア版アカデミー賞とも呼べるアジア・フィルム・アワード。その名誉ある場に、宮沢氷魚くんと共に選んでいただけたことが何より嬉しいです。原作者の高山真さん、松永大司監督、明石直弓プロデューサー、その他製作に関わった全ての方々にあらためて感謝申し上げます」
宮沢氷魚
「この度はアジア・フィルム・アワードで助演男優賞にノミネートして頂いたことを光栄に思います。携わって下さった全ての方、作品を愛してくれた方に感謝の気持ちでいっぱいです。改めて、「エゴイスト」という作品に出会えたことを幸せに感じています」
松永大司監督
「この度、アジア・フィルムアワードにて「エゴイスト」が3部門でノミネートされとても光栄に思います。鈴木亮平、宮沢氷魚を近距離からの撮影で映し出しているこの作品にとって、二人の演技が評価されたこと、そして鈴木亮平が演じる主人公を描く上で衣装にも大きな重点を置いていたので、衣装デザインが評価されたことも非常に嬉しく思います。このノミネートをきっかけに更に多くの方に「エゴイスト」を知ってもらえることを期待します」
『エゴイスト』は2月10日(金)より全国公開