映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」にて、2015年の韓国映画『フィルム時代の愛』が12月23日(金)より配信中だ。
パク・ヘイル、アン・ソンギら出演
本作は、『キムチを売る女』(2005)、『慶州 ヒョンとユニ』(2014)、『春の夢』(2016)、『柳川』(2021)など、中国朝鮮族3世で韓国、中国、日本で活動する監督チャン・リュルが、2015年に発表したフィルム撮影による映画製作と愛をテーマにした実験的作品。精神病院を舞台にした映画の撮影現場から始まり、4章構成となっている本作は、パク・ヘイル、アン・ソンギ、ムン・ソリ、ハン・イェリといった韓国映画界を代表するスター俳優たちが豪華共演を果たしたことでも話題となった。
劇中では彼らの過去の出演作である『殺人の追憶』(2003)や『光州5・18』(2007)、『ペパーミント・キャンディー』(1999)、『帰郷』(2009)が無声映画として登場し、韓国映画ファンにはたまらない演出も。
世界からも高い評価を得たチャン・リュル監督の代表作
第8回ソウル国際シニア映画祭のオープニング作品としてプレミア上映され、フェロー諸島映画祭2015でゴールデン・ムーン賞(最優秀監督賞)を受賞するなど、世界からも高い評価を得たチャン・リュル監督を代表する一作となっている。
予告編は、精神病院を舞台にした映画の撮影中にパク・ヘイル演じる照明スタッフが「映画の何もわかってない」と監督に怒りをぶつけるシーンを皮切りに、空気が凍りついた現場のなか、飛び出した照明スタッフにただ一人拍手を送る女優(ムン・ソリ)や、アン・ソンギとハン・イェリが共演する美しいモノクロ映像などが映し出されていく。
最後には、“愛と映画の新しい形”という本作のテーマとともにパク・ヘイルの「愛を信じますか?」という問いかけで映像は締め括られ、モノクロとカラーが混在する演出と温かみのある音楽がチャン・リュル監督の世界観をより引き立たせる仕上がりとなっている。
『フィルム時代の愛』はJAIHOにて2022年12月23日(金)より配信中