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<Amazon Prime Video編>【独断】大型連休にはコレを観ろ! 動画配信サービスのオススメ作品【偏見】

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ライター:#BANGER!!! 編集部
<Amazon Prime Video編>【独断】大型連休にはコレを観ろ! 動画配信サービスのオススメ作品【偏見】
『マーベラス・ミセス・メイゼル』
大型連休に浮かれモードの日本ですが、10連休なんて逆に何したらいいか分からないですよね! ではこの機会に、つい後回しにしていた動画配信サービスの気になる作品を片っ端から走破してみてはいかがでしょうか? ということで、BANGER!!!編集部の独断と偏見に基づくオススメ作品をサービス別にご紹介します!

Amazon Prime Videoはコメディが強い? エミー賞総なめ作品も

『マーベラス・ミセス・メイゼル』

『マーベラス・ミセス・メイゼル』

もう説明の必要もないかもしれないが、2018年の第70回エミー賞で最多となる5部門を獲得したコメディドラマの傑作なので、絶対に観ておくべき! 1950年代のニューヨークを舞台に裕福なユダヤ系の家庭で両親と夫、2人の子どもと幸せに暮らしていたミッジ(レイチェル・ブロズナハン)が、ひょんなことからスタンダップ・コメディの世界にのめり込んでゆく姿を描く。

リッチな子持ちの専業主婦がスタンダップを? しかもウーマン・リブ前の50年代に!? というのも、スタンダップ・コメディアンへの夢を捨てきれない夫(親のコネで会社経営のボンクラ)の不義理にキレてやけっぱちになったミッジがコメディクラブに行くと、泥酔した勢いで披露した下ネタが客に大ウケ! すっかり気分を良くしたミッジは奥深いスタンダップの世界にハマっていき……というお話だ。

男尊女卑のピークみたいな時代は正直しんどいが、バブリーだった当時の色鮮やかな衣装やセットは観ているだけで楽しい。何かとハードな展開のドラマが多い中、普遍的かつウィットの効いたやり取りが心地良い貴重な作品である。なお、スタンダップ・コメディに馴染みがないと理解できないなんてことはなく、劇中でミッジらが披露するネタがちゃんと面白いのでスタンダップの入り口としても最適。

『ワン・ミシシッピ ~ママの生きた道、ワタシの生きる道~』

『ワン・ミシシッピ ~ママの生きた道、ワタシの生きる道~』

実はこちらもスタンダップ・コメディつながり。日本では知名度ほぼゼロだがティグ・ノタロという人気女性コメディアンの自伝的な物語で、母の最期を看取るために実家へ帰ってくるところから始まる。レズビアンのティグは乳がんサバイバーでもあり、自身の病気と母の事故が相次ぐという不幸をコメディアンらしく“笑い”で克服しようと奮闘する姿を描く。

クセの強い継父との微妙な距離感や、遺品整理をしていく中で判明した母の秘密、忘れたい記憶、不安定な仕事、新たな恋……。なかなかにしんどい人生で胃がキューッと痛くなったりもするが、飄々としたティグのツッコミ視点のおかげでクスッと笑えて、家族や友人たちと共に少しずつ成長していく様子には心がじわっと暖かくなる。大事な人を亡くした経験がある人にはつらい物語かもしれないが、喪失感を少しだけ癒やしてくれる軽やかさもあるオフビートなトラジコメディ(悲喜劇)だ。

https://www.youtube.com/watch?v=LPozBfyt9Zo

なお、Netflixではこのドラマの基になったであろうドキュメンタリー『ティグ: それでも立ち続ける』やスタンダップ作品『ティグ・ノタロのここにいれて嬉しい』(こちらは難易度高め)が配信されているので、もしティグのことが気になったらチェックしてみよう。

『フォーエバー ~人生の意味~』

『フォーエバー ~人生の意味~』

層の厚い米コメディ界にも“登場するだけでなんか笑える”人材はなかなかいない。この『フォーエバー ~人生の意味~』は、長寿コント番組<サタデー・ナイト・ライブ>で爆笑をかっさらってきたフレッド・アーミセンとマーヤ・ルドルフが共演する、ちょっとスピリチュアルでほろ苦いコメディ・ドラマだ。

フレッドとマーヤが演じるのは、平凡な生活に満足してはいるが若干マンネリ気味の熟年夫婦オスカーとジューン。正直エピソード1~2の時点ではどんなお話なのかさっぱり予想できないのだが、その後の急展開には目が離せなくなること間違いなし。中でもエピソード6は本筋と全く関係ないキャラクターの人生を1話まるごと使って描き、それをジューンが下す重要な決断につなげるという予想外の構成が見事だ。

シュールでファンタジックだが所々で妙にリアルな演出にはぐいぐい引き込まれるし、主演2人のノンビリした雰囲気も心地いい。逆に共演にはキャサリン・キーナーやピーター・ウェラーなどシリアス顔を配置するバランス感覚も秀逸。基本的には他人同士である夫婦の絆を“◯◯の世界”から問いかけるという、実は崇高なドラマだったりするから侮れない。

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