「東京コミコン」の見どころは……全部!
東京コミコンの見どころは? という質問はとても難しい。というのも、全部が見どころだからです(笑)
ロキ(トム・ヒドルストン)とホークアイ(ジェレミー・レナー)、ロボコップ(ピーター・ウェラー)、ホグワーツの生徒(フェルプス兄弟)、バーフバリのライバル(ラーナー・ダッグバーティ)というゲスト陣も注目ですが、<ホットトイズ>のように限定品を発売したり、ワーナーやソニーピクチャーズ等ここだけの体験イベントを開催する出展社のブースも楽しい。まさにアメコミや映画好きのための屋台が並ぶ縁日状態となっています。
一方で、今年はステージも注目です。海外のコミコンでもステージ・イベントで重大発表が行われますが、今年はハリウッド版ゴジラ、ハリウッド版ピカチュウ(『名探偵ピカチュウ』)そしてトランスフォーマー映画最新作『バンブルビー』のステージが予定されています。いずれも日本発でグローバルで人気を得たコンテンツ。この「東京コミコン」の場で、世界に向けてなんらかの発表があるかもしれません。
またマーベルのステージでは、マーベルの編集長・C.B.セブルスキー氏がプレゼンテーターを務めるとのこと! もしかすると『アベンジャーズ4(仮題)』の予告編が初お披露目!?
熱いステージになりそうなのが『バーフバリ』のラーナー・ダッグバーティ登壇の回。このステージは『バーフバリ』のファン・ミーティングと位置付けられおり、ツイッターで事前募集したファンからの質問に、ラーナー氏が答えるそうです。こうなるともうフェスですね!
いるだけで楽しい、それがコミコン!
ゲスト、ブース、ステージが重要パーツですが、実は「東京コミコン」というのはいるだけで楽しいのです。というのも様々なキャラに扮したコスプレイヤーが場内を歩き回っており、ジェダイの騎士とホグワーツの生徒たちがすれちがい、アベンジャーズとジャスティス・リーグが仲良く写真を撮っていて、スパイダーマンとデッドプールもいたるところに出没しています。まさに『レディ・プレイヤー1』の世界です(笑)
忘れてはいけないのが、もともと“コミック・コンベンション”なので、コミック文化のイベントでもあります。アーティスト・アレイというゾーンではアメコミ界で活躍するアーティストがあなたのために絵を描いてくれます。アーティスト・アレイがあると、本当に“これぞ! コミコン”という感じですが、世界のコミコンになくて、この「東京コミコン」だけが持つ魅力が、食事がおいしいということ。いわゆるケータリングですが、日本中からグルメが集まってきてバラエティ豊か。去年のゲストのマイケル・ルーカー氏は、ちゃんこ鍋を食べに並んでましたから。忘れられない風景で、ハーレイ・クインの集団が仲良くおそばをすすっていて(笑)、こういうのも「東京コミコン」ならではですね。
というわけで、どこをとっても楽しめる「東京コミコン」ですが、あえて一つ選べといわれたら、実は近代映画社さん(<スクリーン>誌)のブースで、わたくし杉山すぴ豊のサイン会をしておりますので(笑)、ぜひ遊びに来てください。
文:杉山すぴ豊