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『RRR』主演ラーム・チャラン「日本で行きたい店リストを作った(笑)」ファンとの交流エピソードも 【独占インタビュー】

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ライター:#BANGER!!! 編集部
『RRR』主演ラーム・チャラン「日本で行きたい店リストを作った(笑)」ファンとの交流エピソードも 【独占インタビュー】
NTR Jr. ラーム・チャラン 『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

『バーフバリ』シリーズ(2015年/2017年)で知られるS.S.ラージャマウリ監督の最新作『RRR』が、2022年10月21日(金)より日本公開! 21日と22日にはラージャマウリ監督に加え主演2人の舞台挨拶登壇も決定した本作から、W主演のNTR Jr.ラーム・チャランに、BANGER!!!独占オンラインインタビューを行った。

ということでNTR Jr.に続いて、もう一人の主人公ラーマを演じるラーム・チャランのインタビューをお届け。俳優として『RRR』から得た糧、祖国の英雄、NTRとの友情、そして日本のファンとの“ある交流”まで、たっぷり語ってくれた。

オンラインインタビューに応じてくれたラーム・チャラン

「日本で行きたいお店のリストも作っています(笑)」

―『RRR』の世界的な大ヒット、おめでとうございます。今の心境を教えてください。

映画が公開されてからずっと高揚感が続いていますし、チーム皆で成し遂げたことに喜びを感じています。『RRR』はとても思い出深い作品となりました。この作品はただの映画ではなく、「インドの誇り」と言えます。

―今回が初めての来日になりますか?

そうです! 私の「死ぬまでにやりたいこと」リストに“日本に行くこと”が入っていて、長年の夢でした。『RRR』を通じて、日本に行くことができるのがとても嬉しいです。日本にいる友だちやファンからメールやメッセージを頂いていたので、やっと皆さんと会えることをとても楽しみにしています!

―『バーフバリ』(2015年/2017年)のプロモーションで日本に滞在したラージャマウリ監督、ラーナー・ダッグバーティ、スッバラージュから日本での体験談を聞きましたか?

聞きました!(笑)。日本の皆さんが愛情をもって迎え入れてくれたことを教えてくれました。日本は初めて訪れた国にいる感覚ではなく、ハイデラバード(テルグ語映画界の中心都市)や他のインドの街にいるような、アットホームな空気感を感じて、まったく違和感がなかったそうです。スッバラージュは特に信じられない経験をしたみたいですね。ファンの皆さんもスッバラージュも感極まって涙する場面があったそうですし、きっと日本で得がたい経験をしたのでしょう。僕もNTR Jr.も、日本で同じような経験ができると思っています。

NTR Jr. ラーム・チャラン 『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

―日本では『バーフバリ』シリーズの大ヒットを受けて、インド映画への関心が非常に高まっていて、劇場公開される作品も増えました。ラージャマウリ監督の『バーフバリ』について、どう受け止められていますか?

『バーフバリ』は、南インドから広まりインドを代表する作品となった、世界に通用する特別な作品です。ラージャマウリ監督がインド各地に存在する映画産業の障壁を、すべて消し去ったと言えるでしょう。各言語圏で映画が製作されているインドで、ここまで国全体で話題になった作品はありませんでした。ラージャマウリ監督は『バーフバリ』を通じて、感情というものに言語は不要なのだということを示してくれました。映画が言語そのものだということです。『RRR』が同じ波に乗ることができたことは、ラージャマウリ監督作品の俳優として、そしてインドの俳優として、とても誇りに思っています。

NTR Jr. S.S.ラージャマウリ監督 ラーム・チャラン 『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

―日本での滞在で楽しみにしていることはありますか? NTR Jr.は「本物の寿司」を食べることを楽しみにしているそうです。

桜の季節を逃してしまったことがとても残念だけど、日本食を堪能できることをとても楽しみにしています。僕はYouTubeで寿司やラーメンの職人たちの動画をよく観ていて、行ってみたいお店のリストも作っているんです(笑)。それに何と言っても、日本のファンに会って、皆さんと愛を共有できることを楽しみにしています。

『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

それと僕は、日本人の人生観にとても興味を持っています。「IKIGAI」という本の大ファンで、日本に関する本はいくつも読んでいます。家を綺麗に保つことで思考もクリアになる、という考え方もとても好きです。都市部では人口も多くて混沌としている部分もあると思いますが、それでも秩序のある暮らしができることなど、本で読んだことを実際に自分の目で確かめてみたいと思っています。

「NTR Jr.は、今を生きるハヌマーンのような人物」

―NTR Jr.にとって『RRR』は俳優のキャリアの中で体力的にも、精神的にも一番キツい撮影だったと仰っていましたが、本作の撮影を振り返ってみていかがだったでしょうか?

僕もNTR Jr.と同じ意見ですね。ラージャマウリ監督の現場は学校のようなもので、俳優として培ってきたことが必ずしも正解ではなく、まったく白紙の状態にして、監督から学び、監督の色に染まることが大事なんです。監督は常に謙虚さを持っていて、彼自身も先生であり生徒でもあるので、僕たちに親近感を与えてくれます。『RRR』で経験したことは、その後の俳優人生に活きていくでしょう。

『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

―ラージャマウリ監督の他の監督にはない考え方や、特別な才能があれば教えてください。

ラージャマウリ監督からは、より良い映画を作りたいという意志や、多くの観客に届けたいという強い想いを感じます。人として、映画監督としてのキャパシティの最大限まで、自分を引き上げることができる方だと思います。僕から見ても監督は成長をしていて、近くにいて刺激を受けますし、お互いから学ぼうとする素晴らしい関係性が作られています。彼のように強い意志を持った監督が、インドからどんどん生まれていくことを期待しています。

S.S.ラージャマウリ監督

―あなたが演じたラーマは内なる大儀をひた隠しにしながら、己の意志を貫く、精神面でも強い人物です。改めてラーマの魅力を教えてください。

ラーマのモデルであるアッルーリ・シーターラーマラージュと、NTR Jr.が演じたコムラム・ビームは南インドでは広く知られた偉人で、インド独立運動の指導者ガンディーに近い存在と言えます。二人の存在は文化の一部として根付いていて、尊敬される人物です。ラーマは精神的に強く、そして落ち着きがあって悟りを持っていて、学があり、様々な才能に秀でた方でした。彼の知性はインドの現代の政治や社会への影響も色濃くあると思います。そして彼は闘士でもあって、戦い方も独創的で、当時の巨大な戦力を誇る英国軍に挑もうとする熱意がずば抜けていました。今の時代には彼のような人物はいないのではないかと思います。

『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

―NTR Jr.はライバルであり、昔からよく知っている仲だと思いますが、彼の好きなところを挙げるとしたら? NTR Jr.はあなたの好きな点について「働き者」「勉強家」「共演者として最高」という3つを挙げていました。

そんなに褒められると、こちらも良いこと言うしかなくなりますね(笑)。まずNTR Jr.はライバルというよりは、同じ映画界で活躍する俳優仲間と思っています。彼ほど心の広い人はいません。今を生きるハヌマーンのような人物と言えるかもしれませんね。彼が友人たちにしていることを見ると、僕も彼のように周囲に愛情を注げたらいいなと思います。しかも彼はエネルギーのレベルが常に高くて、テンションもハイな状態を保ち続けることができます。僕は疲れてしまうと浮き沈みがあるけれど、彼と一緒にいると気分が上がりますね。インドでは、彼は周囲を元気づけられる存在として愛されています。

『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

「日本のあるファンの方からギフトを頂いたことがあって……」

―そんなNTR Jr.と踊ったナートゥ・ナートゥ・ダンスが話題になっていますが、NTR Jr.は「チャランとの動きが100%完璧にシンクロするまで撮影を続けたので大変だった」と話していましたが、ナートゥ・ナートゥ・ダンスの撮影の思い出があれば振り返って教えてください。

僕らの動きが完璧に合うまで踊って、最後は地面にひざを付けてしまうほど極限状態まで練習が続きました。ラージャマウリ監督は100%のシンクロを期待していましたから。僕らは途中まで、ここまで完璧にシンクロする必要があるのか理解できていなかったんです。

でも両者のシンクロというのが物語にとって重要で、二人のキャラクターの意思疎通が完璧になることで、固い絆で結ばれた友情関係を表現しているんです。そのあと二人の関係性に起こることを考えると、とても意味のあるダンスシーンになっていると言えるでしょう。ラージャマウリ監督の過去作でも言えますが、一つ一つの画や演技に意味合いが込められているんです。

僕たちが頑張って作り上げたナートゥ・ナートゥ・ダンスが日本でも評判になって、SNSでマネしてくれている動画も見ました。本当に幸せな気分になります。日本の滞在期間中に、ファンの皆さんがナートゥ・ナートゥ・ダンスを踊ってくれることを楽しみしています。

―NTR Jr.とナートゥ・ナートゥ・ダンスのようなダンスバトルをすると、どちらが勝つと思いますか?

それは難しい質問だね。彼は天才的なダンサーだし、私も独自のスタイルを持っています。もちろん、彼のダンスのファンです。いつかダンス対決をしてみたい気持ちもありますが、どちらかというと一緒に踊るとか、ほかの誰かが彼と戦ってくれるといいですね(笑)。

『RRR』©︎2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

―ちなみに、NTR Jr.は「僕が勝つね」と笑いながら勝利宣言をしていました(笑)。

NTRらしいですね(笑)。

そうだ、僕から一つ話しておきたいことがあるんです。できればその方に会ってみたいと思っているんですが、2015年に日本のあるファンの方からギフトを頂いたことがありました。それは僕の名前が入ったビスケットでした。そこに日本語で何か書いてあって……これはなんと書いてあるのでしょう?

―「大スキ」(英語で説明)という意味です。

そうなんですね! このギフトはとても記憶に残っています。

名前入りのビスケットを画面越しに見せてくれるラーム・チャラン

『RRR』は2022年10月21日(金)より全国公開

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『RRR』

舞台は1920年、英国植民地時代のインド。
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム。大義のため英国政府の警察となるラーマ。
熱い思いを胸に秘めた男たちが運命に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに究極の選択を迫られることに。
彼らが選ぶのは、友情か?使命か?

監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
音楽:M.M.キーラヴァーニ

出演:NTR・Jr. ラーム・チャラン

制作年: 2022