「ありえないやろ」
S.S.ラージャマウリ監督の『バーフバリ 王の帰還』(2017年)を俺の隣で観ていたお客さんが、どこか嬉しそうにそう呟いたのを覚えている。
あの人は『RRR』を観たらどう呟くだろうか。ニヤニヤが止まらない。
爆発的にオモロい映画体験
とんでもなくオモロい映画体験であった。間違いなく傑作の部類だし、どこか懐かしいスペクタルさと、斬新な解体と批評性のある映画だと俺は思う。俺はね、あくまでも俺は(笑)。
1920年代、イギリスの植民地だったインドにおいてヒーローとして崇められているビームとラーマのこの友情物語は、実存した人物をモデルにしているそうだが、歴史上の2人は全然違う時代に生きていたという。そんな馬鹿な! 織田信長と坂本龍馬が出会ってタッグを組んで大暴れしたようなものか?
ここにガンジーは出てこない。ガンジーって非暴力でインドを独立させた人だけど、この映画の中ではめちゃくちゃやり返して、それで独立しますから。最高。
細かいことは気にするなと言われそうだけど、一瞬「そりゃいくらなんでも」と思いつつ、観ていくうちに全然オモロいんでいいよ! となっちまった。
リアリティよりも血湧き肉躍る展開に気持ちがもっていかれる。女性の描き方も少し消化不良な気がする。欠点を言えば三日三晩言えるけど、そういうことではないのよ。とにかくぶっちぎりにオモロいのだよ、この映画は。いや、この映画体験は!
早く映画館でみんなと体感したい!
冒頭40分ノンストップで繰り広げられるアクションに、ジョン・ウーやジョージ・ミラーやマーベル作品、80年代のスタローンやシュワ映画を想起しながら、俺は「これこれ、これが観たかったんだよ!」と思った。
圧せられる者が、溜めに溜めて爆発するのは歌舞伎なんかにも近いかな。時代劇だしね。マ●ケンサンバばりに歌や踊りが出てきますが、それがこの中ではひとつの解決策になったりして、またまたひっくり返る。それもたまらなく面白かった。
あと虎ね。これは「虎映画」ですよ。いやーあそこ笑ったな。そして胸踊ったなぁ。早くみんなと劇場で観たい。体感したい。
コロナ禍でなけりゃ、願わくば絶叫上映で観たかった。でもいい。隣の人がどんな感じだったかもセットで覚える映画体験だ。早く映画館でみんなと体感したい!
『RRR』は理屈抜きで楽しめる、ロマンティックな歴史物語――で、お願いします。本当は何なのかは自分で調べてね! 映画館で会いましょう!! ジャイホー!!!
文:大谷ノブ彦(ダイノジ)
『RRR』は2022年10月21日(金)より全国公開
\豪華賞品が当たる!『RRR』あるあるあるスロットキャンペーン実施中!/
Presented by ツイン
『RRR』
舞台は1920年、英国植民地時代のインド。
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム。大義のため英国政府の警察となるラーマ。
熱い思いを胸に秘めた男たちが運命に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに究極の選択を迫られることに。
彼らが選ぶのは、友情か?使命か?
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
原案:V.ヴィジャエーンドラ・プラサード
音楽:M.M.キーラヴァーニ
出演:NTR Jr. ラーム・チャラン
制作年: | 2022 |
---|
2022年10月21日(金)より全国公開
『RRR』あるあるあるスロットキャンペーン開催中!
『RRR』のキャッチコピーをスロットを回して作ろう‼️ 指定のアカウントをフォロー&ハッシュタグをつけてTwitter投稿してくれた方に抽選で豪華賞品(サイン入りポスター等)プレゼント。
実施期間:2022年10月13日(木)~2022年10月27日(木)