ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーが共演したクライム・サスペンス『L.A.コールドケース』が、2022年8月5日(金)より劇場公開となる。90年代を代表するラッパーの“2PAC”と“ノトーリアス・B.I.G.”が暗殺された未解決事件を題材に、ジョニー・デップ演じるロス市警(LAPD)の刑事の奮闘を描いた本作にちなみ、LAPDの活躍や暗躍を描いた傑作映画5本をご紹介。
ロス市警(LAPD)が舞台の名作5選!
■『ヒート』(1995年) ~映画史に残る12分間の銃撃戦~
https://www.youtube.com/watch?v=DFiPIj_Jo_8&t=5s
マイケル・マン監督がアル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロというハリウッドの2大名優を主演に迎え、1989年製作のテレビ映画『メイド・イン・L.A.』をセルフリメイクしたクライムアクション。ニール・マッコーリー(ロバート・デ・ニーロ)率いる犯罪のプロフェッショナルグループが、現金輸送車から多額の有価証券を強奪。捜査に乗り出したロス市警のヴィンセント・ハナ(アル・パチーノ)は、わずかな手掛かりからニールたちの犯行と突き止め、執拗な追跡を開始する。
■『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)~犯人が判ったあと、最大の衝撃が待っている~
https://www.youtube.com/watch?v=wszxC96bRNg
作家ジェームズ・エルロイが著した「L.A.4部作」の第3部を映画化したクライムサスペンス。舞台は1953年のロサンゼルス。元刑事を含めた男女6人の惨殺事件を捜査していたロス市警の刑事バド(ラッセル・クロウ)は、売春組織の娼婦リン(キム・ベイシンガー)にたどり着く。一方で、殉職した刑事を父に持つ野心家のエド(ガイ・ピアース)と、テレビの刑事ドラマでアドバイザーをしているジャック(ケヴィン・スペイシー)も動き出す。彼らはぶつかり合いながらも、やがて手を組み、警察内部の汚職に立ち向かうが……。
■『トレーニング デイ』(2001年)~ロス市警伝説の刑事は”怪物”だった~
ロス市警の麻薬取締課に配属となった、正義感に燃える新人刑事ジェイク(イーサン・ホーク)がベテラン刑事アロンゾ(デンゼル・ワシントン)の指導のもとで、予想をはるかに超える事態に次々と巻き込まれていく。ロス市警を舞台に、警官の腐敗とそれを取り巻く社会が生み出す犠牲を描き出した衝撃の社会派ドラマ。撮影は本物のギャングの協力を得て、実際の縄張りで行っており、リアルに再現されている。本作でデンゼル・ワシントンは、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
■『フェイク シティ ある男のルール』(2008年) ~最期に頼れるのは己か~
『L.A.コンフィデンシャル』の作家ジェームズ・エルロイによる原案・脚本を、キアヌ・リーブス主演で映画化した犯罪ドラマ。犯人逮捕のためには手段を選ばないロス市警の刑事ラドロー(キアヌ・リーブス)は、元相棒ワシントン(テリー・クルーズ)を目の前で殺される。犯人を追うラドローだったが、事件の裏には更なる巨悪が潜んでいた……。監督は『トレーニング・デイ』の脚本家として知られるデビッド・エアー。『L.A.コールドケース』にも出演しているフォレスト・ウィテカーが主人公の友人警官を演じている。
■『エンド・オブ・ウォッチ』(2012年) ~これがロス市警のリアル~
https://www.youtube.com/watch?v=F8oKXVQXeGQ
ロサンゼルスの重犯罪多発地区を舞台に、パトロール警官たちの死と隣り合わせの日常と熱い友情をリアルに描いた衝撃のポリス・アクション。サウス・セントラル地区を担当する白人巡査テイラー(ジェイク・ギレンホール)とその相棒であるメキシコ系巡査ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)。パトロール中にメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまった2人は、次第に組織から命を狙われるようになり……。監督は『ワイルド・スピード』、『トレーニング デイ』の脚本で注目され、本作が監督3作目となるデヴィッド・エアー。
アメリカ史上最も「悪名高い(ノトーリアス)」未解決事件が映画化!
■『L.A.コールドケース』2022年8月5日(金)公開
ロサンゼルス市警の元刑事ラッセル・プール(ジョニー・デップ)は、彼にとって最大の事件、90年代の伝説的なヒップホップラッパー、2PACとノトーリアス・B.I.G.の殺人事件を解決出来ずにいた。一方、独自に事件を追うジャーナリスト、ジャック・ジャクソン(フォレスト・ウィテカー)は、なぜラッセルが家族や友人に避けられるようになってまでこの事件に執着しているのか、そこから操作が進まない原因を突き止めようとする。さらに、プールはノトーリアス・B.I.G.殺人事件に警察官たちの関与を疑い、捜査を深めていく。そして、プールとジャクソンは手を組み複雑に絡む事件の真相に迫るが……。
本作の背景にはロス市警が関与した二つの事件が存在する。一つ目はロサンゼルスをはじめ、アメリカ全土で警察の不祥事が広まるきっかけとなった「ロドニー・キング事件」(1991年)。無抵抗の男性に対して4人のロス市警の警官が過剰な暴力を振るった事件だが、1年後に警官たちに無罪判決が出たことで、警察に対する社会の不満が爆発。「ロサンゼルス暴動」と呼ばれる事態にまで発展することになった。『L.A.コールドケース』では冒頭、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの”Killing In The Name”をバックミュージックに当時のフッテージ映像が映し出されていく。
二つ目の事件は、1998年に起こったロサンゼルス市警察ランパート署の警官による汚職事件「ランパート・スキャンダル」。この事件は‟ロス市警史上最悪の汚職事件”の一つとして語り継がれている。ランパート署に所属する巡査の窃盗事件がきっかけとなり、署内の警官による極悪非道な不祥事が次々に明らかになっていった。しかし、今もなおその全容はわかっておらず、多くの事件が未解決のままだ。『L.A.コールドケース』ではノトーリアス・B.I.G.の暗殺事件を追っていたラッセル・プール刑事が、次第にロス市警の汚職を疑うようになるが、その先に待っていたのは衝撃の事実だった。まさに、ロス市警の“闇”を象徴する事件だ。
『L.A.コールドケース』は、2022年8月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開予定。
『L.A.コールドケース』
1997年3月。全米に衝撃を与えたノトーリアス・B.I.G.の暗殺事件が勃発。その担当刑事だった元ロサンゼルス市警察署のラッセル・プール(ジョニー・デップ)は、事件から18年が経過した今も、未解決事件の真相を追い続けていた。ある日、彼のもとに事件の謎を独自に探っていた記者ジャック(フォレスト・ウィテカー)が訪れる。なぜラッセルが家族や友人に避けられるようになってまでこの事件に執着しているのか、そこから捜査が進まない原因を突き止めようとする。さらに、プールはノトーリアス・B.I.G.の事件に警察官たちの関与を疑い捜査を深めていく。そして、プールとジャクソンは手を組み複雑に絡む事件の真相に迫るが……。
出演:ジョニー・デップ フォレスト・ウィテカー トビー・ハス デイトン・キャリー
監督:ブラッド・ファーマン
原作:ランドール・サリヴァン
脚本:クリスチャン・コントレラス
制作年: | 2018 |
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2022年8月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国順次公開