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<ライアン・レイノルズ映画>というカテゴリを確立!?『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』はコメディ&バイオレンスの快作

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ライター:#橋本宗洋
<ライアン・レイノルズ映画>というカテゴリを確立!?『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』はコメディ&バイオレンスの快作
『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

働きまくり、ライアン・レイノルズ

ついこのあいだ『フリー・ガイ』(2020年)を観て、Netflixで『レッド・ノーティス』(2021年)を観たと思ったら『アダム&アダム』(2022年)も配信開始、そして今度は劇場で『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』公開である。もうライアン・レイノルズ、絶好調と言うしかない。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

他にも出演作品が待機中。どうしてこれだけ人気なのかといえば、作品がレイノルズ本人の魅力を活かすものになっているからだ。アカデミー賞を獲るような大作や、いわゆる“感動作”ではないけれど、観たらしっかり楽しませてくれる。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』は、2017年の『ヒットマンズ・ボディガード』の続編。監督も前作から引き続きパトリック・ヒューズが務めている。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

モットーは「アクション映画にも笑いを」

本作は、ボディガード=レイノルズとヒットマン=サミュエル・L・ジャクソンの変則バディもの。そこにヒットマンの妻=サルマ・ハエックも加わって、トリオで暴れまくる。さらにアントニオ・バンデラス、あげくにモーガン・フリーマン。映画ファンが酒を飲みながら考えたような“豪華キャスト”が実現してしまっているわけで、「本当にやるか(笑)」という感じもするが、実際にやってみたら面白かったりもする。


『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

ボディガード資格剥奪の危機を迎えたレイノルズ演じるマイケル・ブライスは、“悟り”を得るために仕事から離れようとする。曰く「銃なし、血もなし」の生活だ。しかし、トリプルAクラスのボディガードが放っておかれるはずもなく、ダリウス(ジャクソン)とソニア(ハエック)のトラブルに巻き込まれていく。その背後には、EUのインフラを壊滅させようとする大富豪の陰謀があった。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

とにかくテンポがよく、笑いとアクション、バイオレンスが渾然一体。どんどん人が撃たれ、死体の山が築かれていき、同時にレイノルズとジャクソンのへらず口も止まらない。適度な不謹慎と言えばいいだろうか。いや適度じゃない気もするが、ともあれアクションには笑いの要素も欠かせない。それがレイノルズのモットーだという。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

映画ファンの心強い味方、ライアン・レイノルズ

話の展開としては強引というか「え、それあり?」みたいなところも見られるのだが、それを「なんでもありの面白さ」と言うことも可能だろう。レイノルズが銃を持たないことで生まれるアクションのひねりも大きなポイント。ジャクソンとハエックは銃を打ちまくるのだが、1人だけ“格闘”メインであることでアクセントが生まれる。主人公の変化や成長、過去の克服といったドラマ上の“軸”もある。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

やはりライアン・レイノルズ、単に派手なだけの映画にはしたくないというこだわりがあるんだろう。過去に失敗したことがあるからか、作品選びは丁寧だ。けれども娯楽に徹する姿勢は捨てず。『デッドプール』(2016年)以降の諸作で“ライアン・レイノルズ映画”というカテゴリーが確立されてきた感がある。

そして“ライアン・レイノルズ映画”はいつ観ても、どんな形で観ても楽しい。劇場でも家のテレビモニターでも、寝る前にスマホ画面で見てもだ。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

BANGER!!!を見ている人たちは、なかなかの映画好きだと思われる。映画はたくさん観たい。でも気が乗らないというか、あんまりヘビーな映画や、賞を獲るようなアート作品はちょっとキツいな、というコンディションの日もある。

そういう時の我々の仲間が、たとえばドウェイン・ジョンソンであり、ライアン・レイノルズだ。頼もしく、長く付き合っていきたい仲間である。

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

文:橋本宗洋

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』は2022年4月8日 (金)よりTOHOシネマズ⽇⽐⾕ほか全国公開

https://www.youtube.com/watch?v=V2sU6y0KfVE&feature=emb_title

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『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』

超一流のボディガード、マイケル・ブライスも今や落ち目。宿敵の殺し屋ダリウスに保護対象者を殺害されたトラウマで神経症に陥り、ライセンスをはく奪され、休暇で訪れたバカンス先にも災難は待ち受けていた。

ダリウスの妻で詐欺師のソニアに拉致されたマイケルは、マフィアに捕まったダリウスを救出するというミッションを強いられる。クレージーな彼女に振り回されながらも、救出に成功するが、殺したマフィアの中にインターポールへの情報提供者も混じっていたことで、かわりに捜査に協力するハメになる。最先鋭装置を使ってEUへのサイバーテロを企てるギリシャの大富豪アリストテレスから、装置の奪取に成功するマイケルたちだったが、敵の包囲網は彼らを苦しめていく。新婚旅行気分のダリウスとソニアに対して、マイケルは心も体もボロボロになり、伝説のボディガードである父を頼る。しかし、魔の手はすぐそこに迫っていた。

3人は世界を救うことができるのか?そして、ひたすら打ちのめされ、神経をすり減らすマイケルの運命は⁉︎

監督:パトリック・ヒューズ
脚本:トム・オコナー フィリップ・マーフィ ブランドン・マーフィ

出演:ライアン・レイノルズ サミュエル・L・ジャクソン サルマ・ハエック
   アントニオ・バンデラス モーガン・フリーマン
   フランク・グリロ キャロライン・グッドオール

制作年: 2020