“ハリウッドのセックスシンボル”ことパメラ・アンダーソンのドキュメンタリー映画がNetflixで制作されることが明らかになった。ドラマ「パム&トミー」の主演だったリリー・ジェームズ&セバスチャン・スタンが「待ちきれない」とコメント!! 「パム&トミー」の監督は「私たちはパメラに声を上げさせることができた」と、パメラの本音とは裏腹に、ハリウッドに蔓延る女性搾取に一石を投じた手応えを語った。
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90年代に起きたセックステープ流出スキャンダルを描いた米Huluのドラマ「パム&トミー」(ディズニープラスで配信中)が話題を集め、再び脚光を浴びているパメラ・アンダーソン。そんな彼女の真実の物語を告げるドキュメンタリー映画がNetflixで制作されることが明らかになった。パメラはインスタグラムに「私の人生——1000個の欠点、100万個の誤解、不道徳でワイルド、そして失われている、生き甲斐は何もない、あなたを驚かすことしかできない、犠牲者ではなく私は生存者、本当のことを伝えるために生きている」と暗号にも似たメッセージを投稿した。
“セックスシンボル”の称号はもういらない!? パメラが映画に本気で挑む!!
悲惨なスキャンダルで失われたものを取り戻すためか、パメラのインスタグラムからは過去のセクシーな写真が全て削除されており、本作に懸ける思いの強さがうかがえる。ドキュメンタリー映画となる本作は、すでに数年にわたり制作が続けられており、パメラのインタビューに加え、未公開のアーカイブ映像や個人的な手記が収録される。監督は『わたしは金正男を殺してない』(2020年)などドキュメンタリー映画を手がけるライアン・ホワイトがつとめることが発表されている。
リリー・ジェームズ&セバスチャン・スタン、パメラのドキュメンタリー映画を「待ちきれない」
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「パム&トミー」でパメラを演じた女優のリリー・ジェームズは、世界的に伝説のアイコンであるパメラを演じるプレッシャーから出演辞退の寸前まで追い込まれていたと話す。撮影中は、パメラの肉体美を堪能していたと明かしており、彼女のファンの一人であるようだ。そして、パメラの元夫であるモトリー・クルーのトミー・リーを演じたセバスチャン・スタンも撮影のために、過酷な減量に挑んでいたことを明かしている。リリーとセバスタは、パメラの口から語られるドキュメンタリー映画の公開を「待ちきれない」と語っている。
「とても興奮しているわ。素晴らしいことよね。早く観たくて待ちきれないわ」とリリーは語った。
「素晴らしいことだと思う。そのドキュメンタリー映画がさらなる会話を促し、それにふさわしい別の深い見方ができることにありがたさと希望を感じている。見るのが楽しみだよ。」とセバスタは話した。
「パム&トミー」監督「当時の彼女に声を上げさせることができた」
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世界で注目を集めたドラマ「パム&トミー」では、パメラとトミーの“自作自演”とまで言われた流出スキャンダルの真実を伝えるとともに、最大の被害者であるパメラの人間性にフォーカスを当て、いかに知性的で強く、魅力に溢れた女性であるかが描かれた。しかし、視聴者に強烈な印象を残したのは、滑稽なほどセクシャルに描かれた2人の恋愛模様とスキャンダルそのものだったことだろう。
4話と7話を手がけた女性監督のレイク・ベルは、「パム&トミー」の核となるのは“業界における女性搾取”と語り、「私たちは当時の彼女に声を上げさせることができた」と話す。
「私はこの物語をとても大切にしていきたいと思っています。パメラは、私が安心して参加できるような形で表現されています。事件当時は声を上げることもできなかった時代だっただけに、やっと彼女が声を上げさせることができたように感じました。私たちは彼女の人生で実際に起きた出来事、そして大きなトラウマとなった経験をドラマ化したものであることを理解しなければなりません。
彼女は実在するさまざまな一面をあわせ持つ女性で、窃盗事件によって人生が永遠に変わってしまったのです。その上、彼女は自分でそれを公開したことで非難されました。女性として、有無を言わさず、あらゆる方向から押し付けられ、突かれる業界の中で、すでにコントロールがきかないと感じていたのです。そして、ワールドワイドウェブという未知の存在が、自分のプライベートな財産を吸い上げて全世界に発信するというのは、傷口に塩を塗るようなものでした。作中ではスキャンダルにさらされて、彼女が次第に獰猛になり、声を上げていくようになります。私は、人が声を上げていくことにとても興味があるのです。」と語った。
一部のメディアでは、パメラが「パム&トミー」での自身の描写に対して否定的に捉えていると報じている。ドキュメンタリー映画では、流出スキャンダルに触れるか否かは不明だが、パメラ自身が語ることで人々が抱くイメージをいい塩梅で裏切って欲しいものだ。
「パム&トミー」は現在、ディズニープラスで独占配信中。