現地時間2021年4月25日(日)に開催される第93回アカデミー賞授賞式。同授賞式のプロデューサーによる会見が行われ、コロナ禍で行われる今年度の授賞式は「ホストのいない、まるで映画のような授賞式」になると明かし、今までとは一味違ったものになることが明らかになった!
今年のアカデミー賞は、映画のような体験を提供!
先日「アンサンブル・キャスト」第一弾が発表され、ポン・ジュノ監督やブラッド・ピットら、豪華15名がプレゼンターをつとめることが明らかになっている授賞式。先日、第93回アカデミー賞授賞式のプロデューサーをつとめるジェシー・コリンズ、ステイシー・シャー、スティーヴン・ソダーバーグがオンライン記者会見を開催した。
3人は今年度の同授賞式のコンセプトが、これまでの「映画」の各章を3時間に渡って「ガイド」が案内するという形になると明かした。事前に録音されたインタビュー映像を使って観客を彼らの物語に引き込み、魅力的なプレゼンターによって受賞者が発表されたときにその人を応援したくなるような、映画のような体験を実現させるという。
「映画のストーリーテリングはとてもユニークです。私たちは、ノミネートされた人たちが語ってくれるストーリーを通して、映画を特別なものにしているもの、そして世界中の人々がなぜ映画に強く惹かれるのか、その詳細を明らかにするための素材を用意しています。また、この授賞式をよりパーソナルなものにし、“声”を持たせたいと考えています。」とソダーバーグは明かした。
今年度の授賞式は、例年通りハリウッドにあるドルビー・シアターとユニオン・ステーションにて開催。ほかに、ロンドンやパリなど世界各地に10~12ヶ所の拠点を置いて授賞式を盛り上げる。3人は「できるだけ多くの候補者とプレゼンターを会場に招き、安全な距離感で詰め込んだ“ズームレス”のイベントを演出することが目標」だと明かしている。ソダーバーグは「まるで、空中で飛行機を作ろうとしているのと同じようなものです。」とも語った。
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“マスク”が同授賞式のストーリーのカギに⁉︎
3人は、映画業界に大打撃を与えた新型コロナウイルス感染拡大の影響が、授賞式全体で強調されると明かし、“マスク”が同授賞式が伝えようとしているストーリーの中で「非常に重要な役割を果たす」と明かした。
「これは暗号のようなもので、そして意図的なものであると言えます。“マスク”というテーマは、授賞式でのストーリーの中心となるでしょう。私たちが信じられないほど困難なこの1年をどうやって乗り越えてきたか、それがストーリーの大部分を占めていると思います。
そしてもちろん、映画自体にも目を向ける必要があると思います。それが年代物の映画であろうと、現代の映画であろうと、全てが私たちの生きる時代を描いています。それらは美しく、感動的で、時には痛みを伴いますが、前に進むためには希望を持つ必要があるのです。私たちが経験してきたことや歴史的な損失を、認めなければなりません。そして、映画自身と映画への愛のために、戦わなければならないのです。」とソダーバーグは語る。
同授賞式を盛り上げる「アンサンブル・キャスト」第二弾が、近日中に発表されるとのことだ!
第93回アカデミー賞授賞式は、米国現地時間2021年4月25日(日)(日本時間26日午前9時頃)に開催。