現在、『ミッション:インポッシブル7(原題)』の撮影に臨んでいる俳優のトム・クルーズ。つい先日、新型コロナウイルス感染対策を怠ったスタッフを叱責した音声が流出したことが話題となった。
トムが真剣に感染対策を講じていることが称賛される一方で、攻撃的な口調でスタッフを叱責した点には批判の声も上がっている。ハリウッドで同じく活躍する俳優のジョージ・クルーニーは、トムを擁護しつつも「彼の態度は私のスタイルではない。」と語った。
クルーニーは現在、2020年12月23日(水)よりNetflixで公開の最新作『ミッドナイト・スカイ』(現在一部劇場で公開中)のプロモーション中。トムがスタッフを叱責する音声を聞いた後、様々な感情が入り混じったことを明かし、「もし自分が同じような立場だったら、彼と同じ対応はしなかっただろう。」と語った。
「彼は大げさな対応はしていないよ。ルールを守らない事は問題だからね。しかし、もし自分が彼の立場であれば、あんなに大々的に叱責したり、人を引っ張り出すようなことはしないだろう。
彼は権力者の立場にいるんだ。すべての人の責任を取る立場にある。もし製作がなくなれば、多くの人が職を失うことになるだろう。皆それを理解して、責任を持たなければならない。ただ、彼のように非難するのは私のスタイルではない。」とクルーニーは話す。
「特定の人を非難するのは役に立たないかもしれないが、誰にでも自分のスタイルがある。撮影に参加している人たちは、そのことについてより深く理解しているだろう。トムがなぜそのような事をしたのかは理解しているし、全く間違っていない。ただ自分だったら、彼のように対応するかは分からないよ。私はその時の状況は分からないし、もしかしたら彼は今までに10回か15回は同じような対応をしていたのかもしれない。」とクルーニーは続けた。
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広がる余波、同作制作スタッフ5人が退職と報道
トムの音声が流出した後、同作製作スタッフ5人が製作から離れたことが報じられており、撮影現場の緊張感が高まっていると米Comicbook誌は報じている。
ある情報筋は「物事は落ち着いていない。緊張は何ヶ月も前から高まっており、この一件で我慢の限界を超えさせてしまった。この件が公になってから怒りが増し、何人かのスタッフが辞めてしまった。トムは、他のメンバーが自分ほど真剣に考えていないことに動揺している。結局は、彼が責任を取る立場にあるんだ。」と語っているという。
先日撮影が終了したNetflix映画『レッド・ノーティス』に出演するドウェイン・ジョンソン、ガル・ガドット、ライアン・レイノルズが、新型コロナウイルス感染対策を講じながらの撮影の過酷さを語り、撮影スタッフに感謝の意を綴った事は記憶に新しい。
未曾有の事態の中で撮影に臨んでいるだけに、トムも制作スタッフも疲労が蓄積しているのかもしれない。無事に撮影が終わることを祈りたい!
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『ミッション:インポッシブル7』は2021年11月に全米公開予定。