製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキス監督による不朽のSF超大作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ(1985年~1990年)が、公開から35周年を迎える。今も根強いファンが多く、夢と希望に満ち溢れた本作について「なぜ、続編映画やリブート作品が製作されないのか?」という疑問を抱くファンも多いことだろう。シリーズ全3作の脚本家ボブ・ゲイルがその疑問に対して真摯に回答してくれている。
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BTTF成功の秘訣は「ただのタイムトラベルシリーズではない」こと!?
「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をちゃんと理解していない人の多くは“さあ、タイムトラベルシリーズをやってみようよ!”と簡単に言う。でもそれを成功させるのはとても難しいことなんだ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が成功したのは、“家族の物語”というのが根底にあったからで、タイムトラベルはその要素の1つに過ぎなかった。この作品を観た人の多くがキャラクターに共感したのではないでしょうか。この作品は、すべての人が人生の中で体験する瞬間を描いたドラマなんだ。子供の頃に突然『ああ、私の両親も昔は子供だったんだ』と気づくような瞬間をね。
5、6歳の頃には、親は神のような存在で、年をとることはないと感じる。でも7歳、8歳、9歳になると、突然『私の両親は昔、子供だったんだ!』と考えるようになる。それが『バック・トゥ・フューチャー』の力だ。いろいろなタイムトラベルシリーズを見ていて率直に思うのは、“タイムトラベル自体をストーリー構成のメカニズムとして使ってしまう”という罠にはまってしまいがちであるということだ。」
ただのタイムトラベルだけでは映画の成功はあり得なかったというゲイルの言葉からは、キャストを変えたり、マクフライ一家をなくしてまで、物語を語り続けることはできないという考えが伺える。
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続編以外で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に触れるには?
また、ゲイルは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をもっと楽しみたいと思っている人には、自身が監修したコミックシリーズやゲームをおすすめし、映画とは違うサイドストーリーをファンに楽しんでもらえるのではないかと語る。
「私が監修したコミックシリーズ「バック・トゥ・ザ・フューチャー アントールド・テイルズ」はとても良かった。(映画以外の)『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をお望みの方はぜひお勧めしたい。あと、2011年にPCゲーム「Back to the Future: The Game」の監修もした。それもまた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名にふさわしいものだったよ。」
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デロリアンのデザイナー、ロン・コブへの想いを語る
またゲイルは最近『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに登場するデロリアンのデザイナーであるロン・コブが亡くなったことをうけ、哀悼の意を表している。
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「ロンはとても愉快な男だった。一緒に仕事をするのが楽しくて仕方がなかった。ユーモアのセンスが素晴らしく、彼はいつもそれを真剣に受け止めていた。彼は映画を観て、デロリアンの出来栄えを気に入っていた。とても誇りに思っている。」とゲイルは語った。
もう超大作の続編はないのか……!? と残念に感じるあなたに朗報だ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ公開35周年を記念し「バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 35th アニバーサリー・エディション 4K Ultra HD + ブルーレイ」が2020年10月21日(水)に発売される。映像は4K Ultra HD化されているほか、新TV吹替、新特典映像などが収録され、きっと本作の新たな魅力に気づけるに違いない。ぜひチェックしてほしい!
History is gonna change…👦🏻
— NBCユニバーサル公式 (@universal_jp) August 20, 2020
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