字幕つき海外版予告編から考察!
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の予告編が解禁されました。その予告編から、気になる内容を見ていきましょう。なお、この予告編は2つ解禁されていて、米国版と海外版です。日本では、この海外版に字幕がついて公開されています。今回はこの海外版=日本公開版をとりあげて解説しましょう。
始まり……
ピーターが海外旅行に行くことがわかります。そう、本作はスパイダーマンことピーターたちが夏休みにヨーロッパ旅行をして、そこで事件に巻き込まれる、というお話です。
ここで興味深いのはスーツケースの中にスパイダーマンのコスチュームが入っていて、メイおばさんから“忘れ物よ”とのメモがついている。実は米国版の予告では、ピーターがあえてスパイダースーツを旅行に持っていかないと決めているシーンがあるのです。ということはメイおばさんは、ピーターのその気持ちを知らずして、スーツケースに入れたということでしょうか? ここでは空港の職員がスパイダースーツに目もくれない、というオチがあります。職員はピーターをスパイダーマンのコスプレ好きぐらいに思ったのでしょう(コミックの方にもこういう場面があります)。
15秒目……
ピーターのお友達、MJ、ネッド、リズも旅行に行くことがわかります。
24秒目……
2週間のヨーロッパ旅行と言ってますね。
26秒目……
ゴンドラにのってますね。ベニスかな?
30秒目……
ピーターとMJが急接近ですね!
44秒目……
旅行先にニック・フューリーが現れ、ピーターことスパイダーマンにミッションを託します。そう、この『ファー・フロム・ホーム』は、ヨーロッパ旅行中のスパイダーマンがニック・フューリーの命をうけヨーロッパで活躍するという内容です。ここでポイントは、
1)会話の内容から察するに、ニック・フューリーとピーターはお互いの存在を知っていたが初対面
2)ニック・フューリーはこのミッションを頼むために、なんらかの手をまわしてピーターたちをヨーロッパに来させたのか、それとも偶然だったのか? です。
57秒目……
スパイダースーツを着て、いよいよ作戦開始です。実はここでファンの間で話題になっているのが、なぜ『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』の時のスーツ(アイアン・スパイダー スーツ)を着ていないかということです。これは先の空港でのシーンにもリンクしますが、アイアン・スパイダー スーツの方がナノテクだし優れているわけです。これは一体?
58秒目……
舞台はロンドンへ。
1分4秒目……
スパイダースーツの色が赤と黒ベースになっています。57秒目のスーツは赤と青。そう新スーツです!
1分5秒目、1分16秒目、1分22秒目……
ここはまとめて解説しますが、岩の怪人、炎の怪人、水の怪人が出てきます。これはマーベルのコミックに出てくる超人エレメンタルズではないかと思われます。今度のスパイダーマンの敵はエレメンタルズ?(サンドマン、モルテンマン、ハイドロマンという説もありますが)
1分5秒目……
ニック・フューリーとともに銃を撃っている向かって左の女性はマリア・ヒルでしょうか? ここで興味深いのは、ピーター・パーカー、マリア・ヒル、ニック・フューリーとも『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』でサノスによって“消された”人間たちなのです! これって!? この後、ニック・フューリーが「ピーター/スパイダーマンを育てたい」みたいなことを言います。アニメ版スパイダーマンでもこういう展開ありましたね。
1分16秒目……
おお! ホーガンです! 実は米国版予告編ではホーガンとメイおばさんがちょっといい仲? 的なシーンが。
1分18秒目……
この黒いスパイダースーツ。ステルス・スーツともよばれているバージョンです。『スパイダーマン:スパイダーバース』でニコラス・ケイジが声の出演をしているスパイダーマン・ノワールにちょっと似ています。
1分28秒目……
ここでジェイク・ギレンホール演じるミステリオ登場! 実はこのキャラ、原作ではスパイダーマンのヴィラン!! なのになぜ今回、水の怪人と戦う???
1分39秒目……
ご注目ください! ミステリオといえばこの金魚鉢のようなヘルメットなのです。
1分46秒目……
この旅行に嫌味なフラッシュもいます。彼らの会話からこの世界にソーとアイアンマンが“いる”ことがわかります。
まさかのパラレル・ワールド説!?
いかがだったでしょうか? 個人的には、ミステリオが敵か味方なのか? その立ち位置が気になりますが、マーベル・シネマティック・ユニバース全体で考えると、本作が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月公開)の後の世界だとするならば、あまりにも世界が平和だし、少なくとも『インフィニティ・ウォー』で起こったことが”帳消し”になっている感があります。
もしかすると本作は『インフィニティ・ウォー』の世界とは別の世界=パラレル・ワールドの話? そう考えると、本作のタイトルが“ファー・フロム・ホーム=故郷・家・本拠地転じて元の位置から遠く離れて”というのも気になりますね。
それにしてもミステリオかっこいい! 今年の東京コミコン等でコスプレする人多いだろうなあ。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年夏、日本公開予定。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
制作年: | 2019 |
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監督: | |
出演: |