『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年)で長編初監督をつとめたオリヴィア・ワイルドが、スパイダーウーマンを中心としたマーベル映画を監督・製作すると、米Deadline誌が伝えている。
当初、ワイルドが女性キャラクター中心のマーベル映画を製作するという内容のみが報じられ、それがスパイダーウーマンであるかは未確認であった。その後、ワイルドが自身のTwitterで蜘蛛の絵文字を用いて反応し、女性キャラクターがスパイダーウーマンであることを事実上認めている。
— olivia wilde (@oliviawilde) August 19, 2020
ワイルド以外には、脚本を『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』(2018年)のケイティ・シルバーマン、製作をトム・ホランド版『スパイダーマン』シリーズ(2017年〜)のエイミー・パスカル、製作総指揮を『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019年)のレイチェル・オコナーが務め、女性中心の製作陣となっている。
一体どれが描かれる⁉︎ 多数存在するスパイダーウーマン!
1977年にコミックに初登場したスパイダーウーマンは、おなじく蜘蛛の能力を持つスパイダーマンの妹⁉︎ と想像されがちだが、もともとはスパイダーマンとは関係のないスーパーヒロインだ。
初代スパイダーウーマン=ジェシカ・ドリューは、大量のウランに晒され大病を患ってしまう。彼女の命を救うため、父親が蜘蛛から作り出した血清を投与したことで蜘蛛人間の能力を得たとされていた。
しかし、この誕生の秘密については後に、彼女の母ミリアムがジェシカを妊娠中に蜘蛛の特徴を含むレーザービームを浴びたことで蜘蛛の能力を得たことになっており、スパイダーウーマンはそのときどきによって出自をも変える柔軟な(⁉︎)スーパーヒロインとなっている。
さらに、実はスパイダーウーマンを名乗るキャラクターは、ジェシカ・ドリューのほかにもグウェン・ステイシー、メリー・ジェーン・ワトソンなど多数存在する。実写版ではピーター・パーカーの恋人として登場するが、コミック版ではスパイダーウーマンとして単独で活躍する姿が描かれているのだ。
第91回アカデミー長編アニメ映画賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)では、グウェン・ステイシーがスパイダー・グウェンとして登場。
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当初のコミック版スパイダーウーマンのキャラクター設定からどんどん進化し、スパイダーウーマンを称する登場人物も次々増加(⁉︎)し続けているが、ワイルドの作品では、一体どのスパイダーウーマンが描かれるのかについては明らかになっていない。
今後の動向、そしてスパイダーウーマン自体の今後についても、いろいろな意味で要注目だ!