アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、過去10年で最高の作品のひとつともいわれる映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)。本作で、イモータン・ジョーの武装戦闘集団「ウォーボーイズ」のひとり、ニュークスを演じたニコラス・ホルトが米Variety誌のインタビューで作品を振り返った。
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メジャー映画とインディーズ映画での演技のアプローチ方法の違いについて聞かれたホルトは「メジャー映画でもインディーズ映画でも僕自身の演技に大きな影響はないかな。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、メジャー映画だけど、インディーズ映画のように感じられた点が多かったんだ。監督のジョージ・ミラーはそれぞれのキャラクターを創り上げることに非常に多くの時間を費やしていて、僕が演じたニュークスの、誕生から映画までの軌跡を追ったビデオを送ってきてくれたんだ。」とホルトは振り返った。
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予算のかかっている映画は役者にどんな影響があるのかに対しては「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、撮影当初はとてもお金がかかりそうな作品だと思ったけど、それは俳優たちに演技のしやすい環境を提供してくれたってことなんだ。素晴らしい車両が揃っていただろ。他の映画ではグリーンバックのスタジオで撮影をすることがあるけど、そこには何もないから想像しながら演技するわけで、その違いは多くあると思う。」
また、監督のミラーは、シャーリーズ・セロンが演じたフュリオサに焦点を当てた、前日譚となる次回作の製作を計画中。だがその作品では、若き日のフュリオサ役としてセロンは出演しないといわれている。
ジョージ・ミラー監督は「今取り組んでいる『スリー・サウザンド・イヤーズ・オブ・ロンギング(原題)』の製作が終わって、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたら、次回作で何ができるか考えていきたい。CGを使って、若返ったセロンに出演してもらおうとも思ったけど、まだそこまで技術が至っていないと感じたんだ。『アイリッシュマン』(2019年)では、同様の素晴らしい試みもあったけれど、不気味の谷現象(※)はまだあると考えているよ。日本のゲームデザイナーをはじめ、誰もが解決しようとしているけども、まだまだ難しいだろうね。」と語っている。
※不気味の谷現象:人型のロボットやCGなどの人工物を作る際に、人間に似るにつれて人間からは好意的に感じられるようになっていくが、ある一定の精巧さを上回ると不気味に感じるようになる現象。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
石油も水も尽きかけたMADな世界。生き残りたいなら走り続けろ。
サイコーにMADな映画がやってくる。始まったが最後、息つく暇は微塵もない。ノンストップ、ハイスピードの二輪、四輪入り乱れる驚愕のカーバトルが、異常なまでの興奮を巻き起こす!
制作年: | 2015 |
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