NASA(アメリカ航空宇宙局)は、トム・クルーズが宇宙で新作映画を撮影することで、宇宙を目指す次世代の冒険家が増えることを期待しているようだ。
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トム・クルーズが、NASAおよびイーロン・マスクの宇宙開発企業SpaceXとタッグを組み、国際宇宙ステーションで長編映画を撮影するプロジェクトを2020年5月に発表、世間を驚かせたのは記憶に新しい。自ら危険なスタントをこなしどこまでも挑戦を続けるトムだが、宇宙での撮影が実現すれば、映画史上初の試みになる。冗談ととらえる声もSNSで散見されたが、実際に先日『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年)でトムとタッグを組んだダグ・リーマンが監督に就任したことが明らかになっている。
Our #EdgeofTomorrow director Doug Liman (@30ninjas) #EOTLive pic.twitter.com/5GbCX3FcQC
— Edge of Tomorrow (@EdgeofTomorrow) May 28, 2014
この前代未聞のプロジェクトに一番乗り気なのはNASAかもしれない。ジム・ブライデンスタイン長官とイーロン・マスクのコメントを米IndieWireが次のように報じている。
「最近はトムの話で持ちきりなんだ。トムが国際宇宙ステーションに行って映画を製作してくれることを願っているよ! 私たちにできることは何でもするつもりだ。私は小学生の時に『トップガン』(1986年)を観たその日から、海軍のパイロットになりたいと夢見ていた。今回のプロジェクトにはそれに近いものを感じるよ。」
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イーロン・マスクはそのコメントに次のようにつけ加える。「子供たちに夢を見させてあげたいと強く思っている。宇宙服を欲しがり、月や火星に行きたいと思わせたい。今回のことで私たちの宇宙への夢は再燃しているし、探検をしたいと思っているみんなにとって喜ぶべき状況だと思うよ。」
そしてブライデンスタイン長官は「トムが小学生に海軍のパイロットを憧れさせることができるなら、“次世代のイーロン・マスク”を宇宙に行く気にさせることもできると信じている。未来にはもっと多くの“新世代のイーロン・マスク”が必要だし、彼みたいになりたいと夢を見させたいんだ。すべては次世代のためなんだ。」と未来への熱い希望を語った。
https://twitter.com/jimbridenstine/status/1257752395750289409
宇宙開発に対する熱意が止まらないブライデンスタイン長官。NASAの協力が得られれば、トムの映画の実現と成功は、きっと間違いないだろう。