DCコミック映画『ジャスティス・リーグ』で初お目見えしたヒーローの単独作品『アクアマン』!海の王・アクアマンに、都会派のスーパーマンやバットマンに負けないド派手な見せ場はあるのだろうか? 杉山すぴ豊氏がアツく語ってくれました!
まずは、アクアマンに謝りたい(笑)!
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンと様々なヒーローをスクリーンに送り出してきたDCのスーパーヒーロー映画最新作『アクアマン』!
実はこの作品、僕はちょっと心配だったのですね。というのも、アクアマンはアクア=水という名前からわかるとおり水のヒーロー。海底王国アトランティスの王家の血をひく超人が活躍するわけです。従ってアクアマンの物語というのは、海のお話なわけです。スーパーヒーロー物のダイゴ味は、派手なコスチュームとパワーをもったキャラクターたちが大都会で暴れまわるところにあるので、アクアマンはそういう見せ場は期待できないわけです。
また、バットマンのように犯罪者と戦うヒーローではないから、印象的なヴィランの数がバットマンほどは多くないのです。だから『ジャスティス・リーグ』(2017年)のように多くのヒーローがいる集団の中で個性のある一人というのは成立するのですが、ソロでいけるのか? と。しかし余計な心配でした。アクアマンに謝りたい(笑)
『ワイスピ』で証明したジェームズ・ワン監督の手腕が光る!
結論から言うと、見応えと見せ場タップリのスーパーエンタテインメントです! 今回の作品の成功は、アクアマンのベースである海底世界をファンタスティックな世界として描くことで、ヒロイック・ファンタジー的な楽しさがあるのです。
海底、水中シーンというと、なんかこうブクブクと泡がたっていて、スローモーション動きというイメージがあるのですが、そこはジェームズ・ワン!『ワイルド・スピード SKY MISSION』を成功させ、『死霊館』シリーズで典型的なお化け屋敷ものをテンポの良いホラー映画にした手腕が炸裂! 美しさとスピード感が見事にマッチした、いまだかつてない海中アクションを見せてくれます。
また、スーパーマンは空飛ぶヒーローだからヘリコプターや飛行機を助けるシーンが見せ場ですが、アクアマンは海のヒーローだから潜水艦を助けます。一方、すごいなと思ったのは、砂漠でのアクション・シーン。海のヒーローなのに砂漠で戦うんですよ!(笑)。こういうところに、アクアマンの活躍を海だけと思うなよ! という強いメッセージを感じました。
ここでアクアマンと戦うのは原作コミックでも人気のアクアマンの強敵、ブラックマンタ。E.T.を黒いメカにして、巨大な赤い目をもったキャラ、という感じですが、この暴れっぷりも素敵です。コミックではそんなに好きではなかったのですが、この映画でファンになりました! どのくらいファンになったかと言うと、このキャラのフィギュアと、今年のハロウィンはブラックマンタの格好をしようと思ったほど! 先ほどアクアマンには“印象的なヴィランが少ない”と書きましたが、撤回します(笑)
今回の『アクアマン』ですが、海底王国の王位をめぐるアクアマンとその異父弟との確執と戦いがメインです。『バーフバリ』『マイティ・ソー』『ブラックパンサー』もそうでしたが王位をめぐる血縁との戦いというのは、ドラマチックだし盛り上がりますね。
アンバー・ハードの黄金比率美貌が炸裂!
アクアマンを演じるジェイソン・モモアの豪快さが、このキャラにピッタリ! さらに主人公の母を演じるニコール・キッドマンと、アクアマンのパートナーとなる海底人の姫メラを演じるアンバー・ハードの美しさ! 特にメラは、アン・ハサウェイのキャットウーマン、ガル・ガドットのワンダーウーマン、マーゴット・ロビーのハーレイ・クイン級の人気女性キャラとなるでしょう。
『アバター』『ロード・オブ・ザ・リング』『ブラックパンサー』『リトル・マーメイド』『マイティ・ソー』『インディ・ジョーンズ』のどれかが好きなら絶対に楽しめます。あらゆる娯楽映画の面白さが詰まった盛り合わせエンタテインメント、それが『アクアマン』なのです!
『アクアマン』は2021年7~8月にCS映画専門チャンネル ムービープラスで放送。
『アクアマン』
海底の奥深くから、人類の征服を目論む未知の世界が攻めてくる!未知の文明と最狂の巨大海底モンスターたちを携えたアトランティス帝国の王に立ち向かえるのはただひとり。海の生物すべてを味方にできる男、アクアマン。人間として育てられながらも海底帝国の血を引くこの男は、規格外の能力を秘めていた。人類を襲う未曽有の脅威と、どう戦うのか!?
制作年: | 2018 |
---|---|
監督: | |
出演: |
映画専門チャンネル ムービープラスで2021年7~8月放送