どうもアニです。
先日『ミッドサマー』(2019年)という映画を観ました。なんとも言えない不思議な映画。というか、なんか新しさを感じる映画でした。ジャンルで言ったらスリラーになるんだろうけど、なんか独特な感じが新しいなと。
「こういう村、本当にありそう」な文化描写が怖い!
アメリカに住む大学生たちが、スウェーデンからの留学生の故郷で90年に一度、夏至の時に行われる祝祭に誘われて行くことになるんだけど、スウェーデンからの留学生はスウェーデンの奥地のコミューン出身だった。独自の文化を持つ閉ざされた集落ホルガでは、90年に一度の<浄化の儀式>が9日間にわたって繰り広げられる。
そこにアメリカから来た部外者がいろんな恐ろしい目に遭う……という話なんですが、舞台は北欧の夏で、太陽が沈まない白夜なので、ずっと明るくて陽気な感じが逆に恐ろしさを際立たせていて、とても新しい気がしました。普通、スリラーと言ったら暗闇とか夜とか暗いイメージがあると思うんですが、この映画は全く逆。日が沈まない時期の、明るくて白い感じでずっと進んでいくのが逆に怖い。
あと、舞台となるホルガの村の独特の風習も何かを参考にしてるんだろうけど、オリジナルな文化に見えるというか、なんかこういうところ本当にありそう……という感じがスゴい。祭りのシーズンだからなのか、ちょいちょい天然のドラッグを摂取するシーンが出てくるのも、原始的な暮らしの風習を特徴づけてる気がします。
ずっと昼間で夜が来ない、それが逆に恐怖を煽るという手法は必見!
そんなわけで、今までのスリラー映画とは印象が違う、特徴的な映画でした。それでいてちゃんと怖いというか、不気味な感じも新しいというか、すごい新鮮。ずっと昼間で、夜が来ない感じが逆に恐怖を煽るという手法は必見です。とにかく、監督のアリ・アスターってスゴいね。
あと、どうでもいいことだけど個人的に、出演者のウィル・ポールターって『なんちゃって家族』(2013年)のアホな童貞少年役の印象が強くて、そういう奴にしか見えなくなっちゃってて。何に出てても「おっ! あの童貞の少年がんばっとるな」という風に思ってしまいます。
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以上、どうでもいい話でした。それではまた。
文:ANI(スチャダラパー)
『ミッドサマー』は2020年2月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
『ミッドサマー』
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
制作年: | 2019 |
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監督: | |
出演: |
2020年2月21日(金)より公開