2019-2020の年末年始は動画サブスクで気になる作品をイッキ観しよう! Huluプレミア作品の中から、懐かしドラマや人気ホラーの続編ドラマから、あのアメコミ界の大御所原作のドラマまで、気になる作品をピックアップ!!
90年代人気青春ドラマのキャストが数十年ぶりに集結!『ビバリーヒルズ再会白書』
いきなりアラフォー世代向けの話題で恐縮だが、海外ドラマ全盛の今だからこそ若い世代にも観てほしいドラマ『ビバリーヒルズ再会白書』が、2019年12月24日(火)から配信中! しかも、90年代に一斉を風靡した『ビバリーヒルズ高校白書』『ビバリーヒルズ青春白書』のメンバーが、なんと“かつての人気ドラマ『ビバヒル』のキャスト”として再び集結するという、メタフィクションになっているのだ!
当時のシリーズを知らない世代にとっては何のことやらさっぱりかと思うが、NHKでも放送されていたので90年代に青春期を過ごしていれば、タイトルを知らない人を探すほうが難しいほどの知名度を誇る、日本で人気を博した海外ドラマの元祖と言っても過言ではないシリーズである。しかも、アラフィフになった当時のキャストが各々の長年にわたる軋轢まで再現するかのように演じているので、かつての視聴者が内幕を覗き見しているかのような感覚で楽しめる。特に、プライベートで色々あってその後のキャリアを自ら潰した感のあるシャナン・ドハティのおかげで、もはやリアリティ番組のような雰囲気すら漂っていてヤバい。
脳みそまで筋肉のジョック男子スティーブを演じたアイアン・ジーリングは、後にアサイラムの人気サメ映画『シャークネード』シリーズで活躍したので、ご存知の方も多いだろう。また、ちょいワルのイケメン、ディラン役で当時一番人気を誇ったルーク・ペリーは残念ながら2019年に52歳の若さで亡くなってしまったので、彼に捧げられたシーンでは思わずしんみりしてしまう(※『再会白書』への出演は辞退していたらしいが)。ちなみにルークの遺作はタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)で、かつて『ビバヒル』を観てディランに憧れていたブラピとディカプリオは、『ワンハリ』の撮影現場で思わずはしゃいでしまったという泣けるエピソードも遺している。
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もちろん吹替も当時のキャストが集結していて、声質の変化がキャストの加齢とマッチしていて最高。あの「♪デデ→デデッ↑ デデ↓デデッ→(パンパンッ)♫」というテーマ曲が流れた時、若かった当時のことを思い出し、思わず胸のあたりがキューッと痛くなること請け合いだ。
https://www.youtube.com/watch?v=JNpz7mTooXc
サム・ライミによる伝説のホラー映画がまさかのドラマ化!『死霊のはらわた リターンズ』
『スパイダーマン』シリーズ(2002年~)で知られるサム・ライミの初期の傑作であり、怖すぎて逆に笑えるホラー映画として現在もカルト的人気を誇る『死霊のはらわた』シリーズ(1981年~)を、まさかのドラマ化してしまった続編が『死霊のはらわた リターンズ』(2015年~)だ。
失った右手首にチェーンソーを仕込むという映画史に残る偉業を成し遂げた主人公、アッシュ・ウィリアムズが引き続き主人公を務める、このドラマシリーズ。サム・ライミやブルース・キャンベルら当時のスタッフ・キャストが再集結したそうで、なるほどライミが脚本・監督を手掛けたエピソード1は、もはや単なるホラー・コメディを超えた面白さである。
オリジナルの映画版で描かれた惨劇から30年が経過し、すっかり白髪交じりの中年になったアッシュ。しかし、平穏に暮らしていたアッシュの前に“あの悪霊たち”が現れ、彼は再び戦いに身を投じることになる……というのが大筋だが、その原因がハッパでハイになった自分のせいなので、全く同情の余地がなくて最高である。もちろんスプラッタ描写も豊富だが、なぜか目を背けたくなるようなグロさは感じない不思議なポップさも健在だ。
『死霊のはらわた リターンズ』は現在シーズン3まで配信中
https://www.youtube.com/watch?v=9W8e48OIpy8
亡き御大が遺した超常サスペンスドラマ!『スタン・リーのラッキーマン』
『スパイダーマン』『アイアンマン』『X-MEN』などマーベル・コミックスが誇る人気作品の原作者、スタン・リー(享年95)が製作総指揮を務めたドラマシリーズが『スタン・リーのラッキーマン』(2016年~)だ。御大の名前を冠してはいるが、生まれながらの特殊能力を持つキャラクターが活躍するお話ではなく、ギャンブル依存症のせいで多額の借金を抱えたロンドン市警殺人課の刑事ハリーが主人公のドラマである。
本作のあらすじは、ハリーが“運”を操ることのできるブレスレットを受け取ったことから、ロンドン中を脅かす犯罪の渦中に引きずりこまれていく……というもの。サスペンスフルな雰囲気の中にスタン・リーらしいケレン味がまぶしてあって、スリリングかつテンポのいい展開で楽しませてくれる。御大が若かりし頃に親しんでいたであろうハードボイルドな探偵もののような風味もあり、最近のアメコミ作品ともリンクするシリアスな展開に作家スタン・リーの真髄が光る。アメコミファンもそうでなくても楽しめる作品だ。
『スタン・リーのラッキーマン』は現在シーズン2まで配信中
https://www.youtube.com/watch?v=3i1Whodkzz4