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アカデミー賞はどう決まる? アカデミー賞予想の賢者が集結トーク!【オスカーノユクエ×Ms.メラニー×義田】

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ライター:#BANGER!!! 編集部
アカデミー賞はどう決まる? アカデミー賞予想の賢者が集結トーク!【オスカーノユクエ×Ms.メラニー×義田】
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『ジョーカー』©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC
『ジュディ 虹の彼方に』©Pathe Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019

第77回ゴールデン・グローブ賞(GG賞)のノミネーションが発表され、賞レースも佳境を迎える2019年冬。都内某所に業界で知らない人はいないアカデミー賞予想の大御所3人にお集まりいただき、アカデミーの受賞傾向から、ノミネートが予想される作品まで、ざっくばらんにお話ししていただきました。

オスカーノユクエさん(以下:ユクエ)
総合映画情報サイト<オスカーノユクエ>を運営していて、現在約15年目。10年程前からTwitterを開始しました。予想しはじめたのは20年ぐらい前から。正体はただのアカデミー賞好き(笑)。

オスカー予想屋業:Ms.メラニーさん(以下:メラニー)
アカデミー賞を観るようになって30年、予想を始めたのは20年くらい前。2017年にライムスター・宇多丸さんのラジオ番組に出演したことをきっかけに、2019年1月からTwitterを開始。初の著書『なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」』(星海社新書)が2020年1月24日(金)に発売予定。

義田数也さん(以下:義田)
アカデミー賞が大好きで、1989年あたりから観始めて30年。「予想している」という意識はなく、むしろみなさんの予想を観て楽しんでいました。自分の予想は妻にしか言ってないです(笑)。

三賢者が語る<アカデミー賞への道>

―先日、第77回ゴールデン・グローブ賞のノミネート作品が発表されました。GG賞は“アカデミー賞の前哨戦”と言われていますが、アカデミー賞の行方を予想するうえで、重要視している賞はありますか?

ユクエ:ぼくはそこまで(GG賞は)重要視してないですね。ただ、そうは言っても近年は、やはりGG賞との結びつきが強いなと思う瞬間は多々あります。

メラニー:テレビで放送されるので、やっぱり目立つんですよね。放映した直後にアカデミー賞のノミネーションの締め切りがあるんですよ。アカデミー賞の母体とGG賞の母体って、投票する人が違うから関係はないんですけど、ただGG賞の授賞式で良いスピーチをすると、それで潮目が変わってアカデミー賞のノミネーションの内容が変わる、みたいな影響もありますね。

義田:エマ・トンプソンがGG賞で良いスピーチをしたのが記憶にありますね。

メラニー:『いつか晴れた日に』(1995年)で脚本賞を獲ったとき? それとも『ハワーズ・エンド』(1992年)かな? あのスピーチ良かったよね、初めての受賞(主演女優賞)だったし。メリル・ストリープもGGで功労賞(セシル・B・デミル賞)を獲った時のスピーチがすごく良くて、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(2016年)が(アカデミー賞のノミネートに)入ったんだよね。

ユクエ:前回のオリヴィア・コールマンもね、スピーチが良かったんですよね。

メラニー:そうそう、『女王陛下のお気に入り』(2018)のスピーチが効きましたよね。

https://www.instagram.com/p/BsbGYmCBkpj/

ユクエ:逆に、デンゼル・ワシントンも数年前にGG賞で功労賞(セシル・B・デミル賞)を獲ったんですけど、その時のスピーチがちょっと残念で(笑)。そのせいで、同じ年の『フェンス』(2016年)の主演男優賞を逃したんじゃないか?  と個人的には思ってます。

―アカデミー賞のスピーチで印象的なものはありますか?

メラニー:一番好きなスピーチは、アンナ・パキン! 11歳のデビュー作『ピアノ・レッスン』(1993年)で助演女優賞を受賞して、壇上で言葉に詰まっちゃうんだけど、そういうところがいい。事前に用意した原稿を読み上げるんじゃなくて。

義田:僕は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年)のベン・アフレックとマット・デイモンのが良かった。若い二人が興奮していて。

ユクエ:エイドリアン・ブロディがハル・ベリーにキスしたことあったよね。

メラニー:そのあとちょっと問題になったりしたね。

義田:ジャック・パランスが腕立て伏せした時もよかったよね(73歳にして『シティ・スリッカーズ』(1991年)で助演男優賞を初受賞)。

メラニー:実は私はアカデミー賞の予想をしているけど、一番楽しみなのは受賞結果よりも授賞式のスピーチなんです。毎年知人の家に集まって観ています。

ユクエ:すごくわかります、僕は休暇を取って家で一人で観ます。

―今年話題になった『ジョーカー』が、アメコミ系ながらGGで作品賞にノミネートされています。

ユクエ:批評家賞とかを見ていると、トッド・フィリップスの名前がほとんど監督賞に挙がってないんですよね。こんなにも挙がらないものかっていうくらい。やっぱり、どこかで“ヒーロー映画”っていうレッテルが貼られちゃってるのかなっていう気はしますね。

『ジョーカー』©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

メラニー:公開されたときは“これで決まり!”くらいの感じでしたもんね。なのに批評家賞では全く奮わない感じがありますよね。

義田:なんなんでしょう、コメディ作品(『ハングオーバー!』シリーズほか)撮ってた監督だからってバカにされてるんですかね?(笑)。アダム・マッケイみたいな人もいるけど(2015年作『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でアカデミー賞脚色賞受賞)。

メラニー:アカデミー賞の監督賞候補から外すとしたらトッド・フィリップスなのかな~。

ユクエ:ほかの候補はGG賞のノミネート通りでほぼ決まりって感じですかね?

メラニー:ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)とマーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)は入るんじゃないですかね?

https://www.instagram.com/p/B4Jf3bChBJP/

https://www.instagram.com/p/B5bSu-1FG8Q/

https://www.instagram.com/p/B04CUJ7BUYb/

義田:サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)もググっときてる感じがしません?

メラニー:観た人みんな「すごく良い」って言いますね。でもSAGアワード(全米映画俳優組合賞)には全然入ってこなかったんですよ。だからアカデミー賞でどうなってくるかっていうところなんですけど、たぶん技術賞とかに入ってくるタイプの作品だと思うから、最終的なノミネーションは多くなりそうですよね。

義田:先ほどスピーチの話が出ましたけど、それ以外にも潮目が変わる要素とかってあるんですか? 昔、いわゆる「ヴァラエティ」とかの業界紙を読んでいたら『恋におちたシェイクスピア』(1998年)のFYC広告(アカデミー賞シーズンに各北米配給会社が出稿するFOR YOUR CONSIDERATION<会員に投票の検討を促す>広告のこと)が圧倒的に良くて、写真が強いし量も多いし、これは心理的にすごく効くだろうなと思ったんですけど。そういう、アカデミー会員の心理に影響する要素って他にもあるんですかね?

ユクエ:やっぱりボックスオフィス(興行収入)は、絶対に何かしら関係しますね。一番わかりやすいのは前回の『ボヘミアン・ラプソディ』。あれは批評家賞とかにはまったく入らなかったのに、世界中で大ヒットしたことで、明らかに潮目が変わりました。最初にアメリカで公開されたときにはケチョンケチョンに言われてましたから。それが世界で評価されて、アメリカ内での評価も変わっていきましたよね。

メラニー:あれは本当に……頑張りましたよね(笑)。結局アカデミー賞も獲ったし(主演男優賞ほか4部門受賞)。

ユクエ:ラミ・マレックは早い段階から「アカデミー賞欲しいからキャンペーン頑張る」って言ってたんですけど、周囲は「なに言ってんだお前」みたいな感じだったのに(笑)。

https://www.instagram.com/p/BuSp7LchbiH/

メラニー:GG賞で作品賞・主演男優賞を獲ったときは驚きました(笑)。でも本当に、途中から「おや?」って感じで変わることはありますよね実際。あとはバックラッシュ(反動/揺り戻し)は効きますよね、逆の意味で。はじめにすごく評判が良かったりすると、絶対に「これはこのまま続かないな」っていうのが、12月ぐらいに分かってくるというか。

義田:スタートダッシュが良すぎると逆に……ってやつですね。

メラニー:そう、絶対に失速するっていうのが必ずありますね。

ユクエ:『ジョーカー』なんかはすでにそういう気配ですよね。

メラニー:だけど、けっこう分からないのが前回の『グリーンブック』みたいに、最初はすごく評価が高くて、そのあとすごくけなされて、でも最終的には獲るっていう、ちょっと珍しいタイプ。バックラッシュも途中で飽きられちゃうというか、批判の始まりが早すぎると1月の中旬にはそれも忘れられちゃって、「あれ、もしかしたらこれ良いんじゃないの?」ってなっていくという(笑)。

―GG賞以外に、アカデミー賞予想のうえで特に参考にされている映画賞は?

メラニー:全ての組合の賞を参考にするんですけど、やっぱり一番需要なのはSAG(全米映画俳優組合賞)とアメリカ監督組合賞、アメリカ製作者組合賞、アメリカ脚本組合賞あたり。そこから絞っていく感じですね。

ユクエ:ブロードキャスト映画批評家協会賞(BFCA/クリティックチョイス・アワード)が、一番確率が高いと思います。作品賞に10本、俳優賞に7人とか選ぶので、必然的に(アカデミー賞と)重なってくるんですよ。それにBFCAは批評家賞って言ってる割に、けっこう大衆性がありますよね。アカデミー賞と選ぶ基準が近い。中の人たちも、アカデミー賞予想における重要な賞だと思われてるってことを意識してるから狙いにいってる、っていう面もある(笑)。

―男優賞はどうでしょうか。カンヌ映画祭では『Pain and Glory(原題)』のアントニオ・バンデラスが受賞しました。

ユクエ:アントニオ・バンデラスが(主演男優賞に)ノミネートされるかどうかが結構きわどいところですね。

メラニー:バンデラスはまだノミネーションの可能性はあると思いますけどね。タロン・エジャトンの枠が誰に行くか、ですよね。あとは『フォードvsフェラーリ』がどれくらいノミネートされるか、クリスチャン・ベイルが入ってくるかどうかっていうところも。もうちょっと目立ってくると思ってたんですけど、今のところ批評家賞とかでは意外と弱いですよね。

ユクエ:すごく良い映画でしたね、まったくアメリカ万歳というわけじゃなくて。ボックスオフィスでも成功してるけど、批評家からは愛されないっていう感じですかね。まだ可能性はあるかな。

メラニー:なるほど、20世紀フォックスは他の候補も少ないですし、アカデミー賞はまだ分からないですね。観た人もみんな良かったって言うから。

―作品賞の予想はどうでしょうか。韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(2020年1月10日より日本公開)はいかがでしょう?

メラニー:作品賞ノミネートの1本にはなってくれると思ってるんですけどね。受賞したらすごいけど、しないと思う。さすがに韓国映画が作品賞って、ちょっと考えにくい。

『パラサイト 半地下の家族』© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

義田:残念ながら、時期尚早ですね。

メラニー:ただ、韓国映画って外国映画賞にもノミネートされたことがないから、今回もし作品賞にノミネートされたら、かなりすごいことですよ。韓国映画初ノミネートを受けるのはポン・ジュノでいてほしいと思うから、ぜひ監督賞にもノミネートはされてほしいんですけどね。

 

https://www.instagram.com/p/Bx5lYqRokBs/

―男優部門で今年の顔といったら?

義田:ホアキン・フェニックスじゃないですかね。

『ジョーカー』©2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

メラニー:アダム・ドライバーもかなりいいところまで来てるんじゃないですか?

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ユクエ:そこはブラピですよ。

メラニー:そうね、ブラッド・ピットが今フロントランナーですよね。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

ユクエ:でもジョー・ペシにあげたいなっていう(笑)。

義田:ぼくもジョー・ペシにあげたい。助演男優賞のノミネートは彼ひとりで良いんじゃないかと思ってます(笑)。

https://www.instagram.com/p/B5nWsLtFq2F/

メラニー:今年の男優賞は混雑していて、ブラピにせよアル・パチーノにせよ、アンソニー・ホプキンスにせよトム・ハンクスにせよ、「主演なの? どっちなの??」みたいな役の人が助演に回っているパターンなんですよ。それってすごくズルくて、そりゃあ主演級なのに助演に回されたらノミネートされるよねっていうのが、本当にイヤで。

―本来の助演で受賞するはずだった人が可哀想だろう、と。

義田:本当の助演がいない。

メラニー:そうそう、本当の助演が入る余地がないというか……。まあ(『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド(原題)』を)観てみたら、実際トム・ハンクスは完全に助演なんですけどね(笑)。ポスターにも彼しか出てないけど。

―女優部門はどうでしょう?

メラニー:レネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)が獲れるかどうかですかね。

ユクエ:一応これまでの各賞の状況を見ていると、ルピタ・ニョンゴ(『アス』)なんですよね。

メラニー:ノミネートされるかどうかってところも含めてね。

『アス』©2018 UNIVERSAL STUDIOS

ユクエ:前回はトニ・コレット(『ヘレディタリー/継承』)が前哨戦では上位だったのに、ノミネートされなかったんですよね。

義田:あれは大問題でしたね。

ユクエ:ホラー映画だからってことでね。同じホラー映画っていうことで言うと、(ルピタ・ニョンゴも)外されるかもしれないですね。

メラニー:今回の候補に挙がっている女優は、みんな過去に獲っている人たちばかりだから、シアーシャ・ローナン(『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』)とかが強いとおもしろいんだけど、ちょっとまだそこまで来てないんですよね。彼女はまだ25歳だけど、このままミシェル・ウィリアムズとかエイミー・アダムスみたいになっちゃうと困るから(アカデミー賞にノミネートはされるが受賞しない)。あと、ローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)が強いみたいですね。

義田:最高でしたね。あの弁護士の役でスピンオフ作品を観てみたい(笑)。

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ユクエ:女優で言うと『スキャンダル』の3人(シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー)が、3人ともノミネートされるかもね。マーゴット・ロビーも『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ではなくて、こっちで票が集まるかもしれない。

メラニー:今回は女優陣がすごい豪華。一流が揃っている感じですね。

義田:授賞式前のレッドカーペットでのドレス対決も楽しみです。

―今年のGG賞ノミネート作品はNetflixのオリジナル映画が目立ちました。

メラニー:今年はNetflix強いですよね。ただ、ノミネートされ過ぎの感じもありますよね。

ユクエ:『2人のローマ教皇』はびっくりしましたね。

https://twitter.com/NetflixQueue/status/1204101389804138496?s=20

義田:マーティン・スコセッシ監督(『アイリッシュマン』)はともかく、ノア・バームバック監督(『マリッジ・ストーリー』)やフェルナンド・メイレレス監督(『2人のローマ教皇』)が(GG賞に)ノミネートされるなんてなかなかないと思うので、自由に作らせてもらったからなのかはわかりませんが、彼らにとってはとてもラッキーなことだなとは思いますね。

ユクエ:授賞式のスケジュールが例年よりも1ヶ月くらい早いんですよね。なので(ノミネーション作品を決めるために)投票する会員からすると、いつも以上に観る時間がない。そうなるとNetflixみたいな観やすい作品を対象にしやすいのかも。

メラニー:有利になるかもしれないですね。

ユクエ:『アイリッシュマン』は配信から3日間で、北米だけでも1300万人が視聴したっていう、とてつもない数字を出しましたからね。『アナと雪の女王』(2013年)の初日3日間の観客動員数と同じくらいのはずです。スコセッシ作品がそんな状況になるなんて皮肉ですよね(笑)。

https://twitter.com/NetflixFilm/status/1204880823339622401?s=20

メラニー:去年に続いて、アカデミー賞でもNetflix作品はノミネートされるでしょうね。ただ、『アイリッシュマン』も『マリッジ・ストーリー』も自宅のテレビで観たんですけど、もったいない気がしました。映画館で観たらもっといい映画だと感じたんじゃないかなと思います。

義田:投票する人たちにも、そういう心理的な影響は確実にあるでしょうね。前回は“Netflix作品はナシ”ってことになったと思うんですけど、アリってことになったら『アイリッシュマン』か『マリッジ・ストーリー』が受賞すると思うんですよね。アカデミー賞っていうことなら『アイリッシュマン』かな。

メラニー:そうね。

義田:でも、やっぱり今年もNetflixはナシってことになったら、するするっと『フォードvsフェラーリ』が来るかも。

ユクエ:もしくは作品賞/監督賞にタランティーノっていうのもなくはないと思います。

メラニー:なんか気に入られてますよね~。

義田:(10作品撮ったら引退すると言って)カウントダウンしてるのもズルいですよね。獲らせるなら今回の9作目を含めてあと2回しかない(笑)。

メラニー:確かに、それはズルいね(笑)。

現状は例年以上に混戦気味と予測される、第92回アカデミー賞。今回これという候補の絞り込みまではお預けとなったが、授賞式当日はスターが集結する華やかな授賞式が見られそうだということは間違いない。また、受賞結果だけでなく三賢者がオススメするスピーチにも注目してみよう。

2020年 第92回アカデミー賞のノミネーション発表は、2020年1月13日(月)(日本時間:同日深夜)。授賞式は2020年2月9日(日)(日本時間:2月10日)に開催予定。

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