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冬登山「3つの注意ポイント」
2024年~2025年始にかけて、登山中の事故が多く報じられた。とくに冬期の遭難や滑落事故は生存率が低く、少なくない訃報に登山門外漢も心が痛んだことだろう。政府広報もその危険性を訴えているが、なぜ“冬登山”は事故率が高いのだろうか?
文科省は<冬山の三大リスク>として、「吹雪」「雪崩」「滑落」を挙げている。視界を奪い方向感覚を狂わせるだけでなく、体力や気力も奪う「吹雪」。あっという間に人を飲み込み、押し流してしまう「雪崩」。そして固く凍った雪の斜面が“死の滑り台”となる「滑落」……。
冬登山における事故原因の多くは自然の脅威によるものだが、豊富な登山経験者でも気を緩めることができない危険な現場であることがわかる。いわゆるレジャーの延長線上ではなく、しっかりとトレーニングを積んでから挑むべきだろう。登山装備もハイテク化し入手しやすくなったが、もっとも重要なのは個々人の心構えだ。
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