今年の冬はブルースとジャズを浴びる
“ブルースの王様”B.B.キングの生誕100周年を記念して、映画『ブルースの魂』が12月28日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK吉祥寺ほかにて全国順次公開。1973年の製作から約50年を経て、日本に初上陸を果たす。
そして1950年代を舞台に、盛りを過ぎたジャズサックス奏者と彼を神のように尊敬する若者の交流を描くアカデミー賞オリジナル作曲賞受賞の音楽ドラマ『ラウンド・ミッドナイト』が来年1月にTV放送 。本作のモデルとなった天才ピアニスト、バド・パウエルも今年生誕100周年を迎えた。
伝説的ミュージシャンたちの衝撃パフォーマンス×愛と苦闘のドラマ
ニューヨークのハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘の物語。フレディ(ローランド・サンチェス)は子供のころ生活のためノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ(オニケ・リー)と結婚し二人で母親の家に居候している。フレディは刑務所の病院で働いた経験を生かして看護助手をやろうと職探しをする毎日だがうまくいかない。街をうろつきハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし鬱とした日々をやり過ごしている。そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが……。
『ブルースの魂』は、B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちによる衝撃的で魂を揺さぶるパフォーマンスと共に、ハーレムでの愛と苦悩をアマチュア俳優たち自身の人生経験と演技であぶり出す。ブルースマンたちの証言と若いカップルの物語のリアリティとの融合によって、ブルースの歴史における真実が少しずつ浮かび上がり、世代を超えた核心の力‟人生の苦しみに痛む魂の回復力”が共有される。
『ブルースの魂』が12月28日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK吉祥寺ほかにて全国順次公開
才能と献身、男たちはパリの街で…『ラウンド・ミッドナイト』
1959年、仏パリ。クラブ「ブルーノート」は、長年サックスの巨人として君臨してきたデイル・ターナーの登場に湧き返る。一方、クラブの外でその演奏に心酔する貧しいデザイナーのフランシス。やがて2人は意気投合。フランシスは酒に溺れるデイルを支えていくが……。
主演はアメリカ~欧州で活躍したジャズ・サックス奏者のデクスター・ゴードン。あのハービー・ハンコックが音楽を手がけ、第59回アカデミー作曲賞を受賞。また主演のゴードンも主演男優賞にノミネートされた。
『ラウンド・ミッドナイト』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2025年1月放送