細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画「はたらく細胞」(著者・清水茜、講談社「月刊少年シリウス」所載)が、超豪華キャストとスタッフ陣によって実写映画化。映画『はたらく細胞』が、現在大ヒット公開中だ。このたび、白血球(佐藤健)と異常細胞(Fukase)による超絶バトルシーンの本編映像の一部や貴重なメイキング、そして二人が撮影を振り返るアフタートークを収録した特別映像が解禁となった。
物語の舞台は“あなたの体の中”
漫画「はたらく細胞」(著者・清水茜、講談社「月刊少年シリウス」所載)は、2015年連載開始とともに話題沸騰、2017年にフランスの新聞「ル・モンド」が選ぶ<この夏推薦する図書リスト>に選出されるなど、国内だけでなく世界中から注目を集め、2018年のアニメ化でさらにブームは過熱。以後、現在まで数々のスピンオフ作品が発表され続けており、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるメガヒットを記録した。実写版は、清水茜の「はたらく細胞」に加え、原田重光・初嘉屋一生・清水茜が手掛けたとスピンオフ作品「はたらく細胞BLACK」の2作品が原作となり、シリーズ史上初となる“人間の世界”が映像で描かれる。
12月13日(金)より公開を迎えた本作は、全国365劇場/494スクリーンで公開され、13日(金)~15日(日)の初週3日間で動員61万1000人/興行収入8億4400万円を記録、動員・興行収入共に初登場第1位となった。オープニングの興行収入成績としては、『キングダム 大将軍の帰還』『ラストマイル』に次いで2024年公開の実写邦画作品としては第3位の成績で、最終興行収入50億円も視野に入る、メガヒットスタートを切った。
かっこいい白血球になりたかったのに…!
見どころ盛りだくさんの本作において、大きな話題を集めているのが、“白血球(好中球)”を演じる佐藤健と、はたらく細胞たちの最大の敵となる“異常細胞”を演じるFukaseによる超絶バトルシーンだ。SNSでは、映画を鑑賞した観客から「実写はたらく細胞のアクションがすごいことになってる」「佐藤健さんはもちろんだけどFukaseさんのアクションも見応えありました」「佐藤健とFukaseの怒りと悲しみに満ちたバトルシーンはマジで鳥肌立った」など、二人のバトルアクションに熱狂する声が多数上がっている。
赤血球(永野芽郁)や白血球(佐藤健)ら細胞たちが日夜“はたらく”、高校生・漆崎日胡(芦田愛菜)の体内。体外からの侵入を狙う細菌たちのほか、ついには細胞たちの前に最大の脅威となる異常細胞(Fukase)が出現。白血球を「お兄ちゃん」と呼び、同じく真っ白な姿をしているが、その頬には不気味な血管のような模様が走り、禍々しいオーラを放っている。「かっこいい白血球になりたかったのに…!」と悲痛な叫びを上げるこの細胞は一体何者なのか?細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける—。
映像では、絶叫しながら猛スピードで突撃し、白血球の攻撃を大跳躍でかわしながら反撃に転じるなど、戦闘力の高さを見せつける異常細胞のシーン映像も。そんな超絶アクションを披露したFukaseは、「人生史上最も速く動きました」と振り返り、対する佐藤も「すごく速く動いてたよ」と絶賛。佐藤の本作アクションにかける熱意には並々ならぬものがあり、自ら『るろうに剣心』シリーズの大内貴仁に声をかけ、大内をアクション監督として共に超絶アクションを作り上げていったほど。目指したのは「細胞ならではのアクション」だといい、「普通の人間同士が戦うアクションをこの作品でやってもしょうがないと思っていたので、みんなでアイディアを出し合って、人体の中だからこそ表現できることをアクションシーンに詰め込みました」とこだわりを明かしている。映像にはワイヤーを駆使した本格的なアクションメイキングの数々も登場し、佐藤とFukaseが全力でアクションに挑んでいたことが確認できる。
撮影現場では、佐藤がアクションの先輩として「もっと(全力)で来ていい」と声をかけ、思わずFukaseが「もっといっちゃっていいの!?」と聞き返すやりとりも。最初は戸惑っていたFukaseも佐藤の熱意に押され、最終的には「出来たんじゃないかな」と手応えを感じていたようだ。中でも佐藤が見どころとして挙げているのが、異常細胞が白血球の首を絞めるシーン。「『全然遠慮しないで』っていう話をして、本当に僕がただただ首を絞められている10秒ぐらいがあるので、そこは注目して見て欲しいですね」と自信をのぞかせている。
また、異常細胞というキャラクターについて、演じたFukaseは「根っからの悪ではなく、自分の運命によって変わってしまった役だったので、悪役を演じるっていう気持ちは無くすようにしていた」と役作りについても言及。そんな異常細胞と真正面から対峙することになる白血球を演じた佐藤は、同情の気持ちがありつつも、白血球の仕事として倒さなければならないという葛藤について語り、「でも、派手なアクションの中に人間ドラマというか感情のやりとりがちゃんと映っているし、伝わる仕上がりになっていたのでそれはすごく嬉しかったですね」と感慨深げにコメント。佐藤が演者としてだけではなく自らもアクションの担い手として携わった、深いドラマ性を持った本作ならではのアクションシーンに期待が高まる。
細部までこだわり抜かれた佐藤とFukaseのバトルシーンはもちろんのこと、異常細胞をめぐるクライマックスの戦いや、さまざまな細胞たちの活躍からも目が離せない。
『はたらく細胞』は大ヒット公開中