ダニー・ボイル監督とアレックス・ガーランド(『シビル・ウォー アメリカ最後の日』監督・脚本)が再タッグで挑んだシリーズ最新作『28年後…(原題:28 Years Later)』が、2025年6月20日に全米公開される。このたび、2025年に日本公開が決定、予告編と海外版ポスターが全世界解禁となった。
28年後…人間が人間ではなくなる
人間の脳を破壊し、凶暴化させるウイルスが蔓延したロンドンを舞台に、生き残ったわずかな人間たちが感染者と死闘を繰り広げるサバイバルホラー『28日後…』(02)。後に『スラムドッグ$ミリオネア』(08)でアカデミー賞監督となるダニー・ボイルと、脚本家のアレックス・ガーランドの名コンビにより、低予算で制作されたにもかかわらず今までにない新感覚のアクション・ホラー映画として世界中で大ヒット。5年後には続編となる『28週後…』(07)も公開された“28”シリーズ。最新作では、マーベル映画『クレイヴン・ザ・ハンター』で世界中の注目を集めるアーロン・テイラー=ジョンソンを主役に迎え、恐怖の感染拡大から28年後の新たな物語がここから始まる。
テレビで「テレタビーズ」の番組を見ている子供たち、そこにやってきた一人の女性が緊急事態を告げる。悲鳴とともにテレビ画面に血が飛び散るショッキングなオープニングシーンから始まる。
始まりは——10,228日前(28年前)のテロップの後、セリフは一切ない。呪文のような謎めいた言葉と、単調な音楽にのせて、不気味で異様な映像シーンが連続する。孤島で暮らす人々。壁に貼られたコミュニティのルールが書かれた絵。墓場のような十字架。見張り台で“何か”を監視する人間。槍や弓矢のようなもので武装し、怯えたような表情でどこかに向かう親子とみられる男性と少年。島を離れ、何者かに追われた2人が逃げ込んだ家の中では、頭部を袋で覆われ、逆さに吊るされた屍が動き出す。
さらに奇妙な映像は続き、暗闇の中で銃を構える兵士や、森の中でうごめく人間ではない物体の姿も——。さらに、何百もの頭蓋骨が積みあがる広場のような場所が映り、草むらから現れる白くやせ細った人や、何かに襲われる兵士や家族とみられる人間の緊迫したショットが続く。予告の最後、赤ちゃんを抱いている女性が見つめる先は、どんな世界が映っているのか——。
海外版ポスターでは、本シリーズのアイコンが赤い頭蓋骨で埋め尽くされている戦慄なビジュアルに「TIME DIDN’T HEAL ANYTHING(時間は何も解決しない)」という意味深なコピーが。ウイルスが蔓延した28年後——名匠ダニー・ボイル監督が描く新たなる世界は、黙示録か、それとも——。
出演は、『クレイヴン・ザ・ハンター』でマーベル史上最もバイオレンスなヴィランを演じるアーロン・テイラー=ジョンソン、『ザ・メニュー』『ハリー・ポッター』シリーズの実力派俳優レイフ・ファインズ、『最後の決闘裁判』のジョディ・カマーといった豪華キャストが顔をそろえる。数十年ぶりに本シリーズで再タッグを組むダニー・ボイルとアレックス・ガーランドは、本作のプロデューサーとしても名を連ねている他、『28日後…』で主役を演じ、『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィーがエグゼクティブ・プロデューサーとして本作に参加している。
『28年後…』は2025年に全国公開