オースティン・バトラー、ジョディ・カマー、トム・ハーディらハリウッドの豪華スター陣が初共演を果たし、ジェフ・ニコルズ(『テイク・シェルター』『ラビング 愛という名前のふたり』)が監督・脚本を務めた映画『ザ・バイクライダーズ』が、11月29日(金)より公開。このたび、ベニー(オースティン・バトラー)を巡って、妻キャシー(ジョディ・カマー)が“ヴァンダルズ”孤高のトップであるジョニー(トム・ハーディ)と一触即発の様子を捉えた本編映像が解禁となった。
ハリウッドの豪華スター陣初共演!
本作は、アメリカの写真家ダニー・ライオンが、60年代シカゴに実在したバイク集団「Outlaws Motorcycle Club (アウトローズ・モータサイクル・クラブ)」の日常を描写した1st写真集「The Bikeriders」(1968年初版)にインスパイアされている。
キャストにも豪華な顔ぶれが続々。ヴァンダルズで異彩を放つ存在ベニーには『エルヴィス』(22)、『デューン 砂の惑星 PART2』(24)などのオースティン・バトラー。本作のストーリーテラーで、ベニーのパートナーでもあるキャシーを演じたのは『最後の決闘裁判』(21)のジョディ・カマー。ヴァンダルズのカリスマ的リーダーのジョニーにはトム・ハーディ。ヴァンダルズのメンバー・ジプコには『ブレット・トレイン』(22)で知られるマイケル・シャノン、ヴァンダルズを取材する写真家ダニーには『チャレンジャーズ』(24)、『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)のマイク・フェイスト、放浪のバイカー・ソニーには「ウォーキング・デッド」シリーズのノーマン・リーダスなど個性派たちが顔を揃えた。
バイクを愛するアウトローたちにとって唯一の居場所(クラブ)が、誰も予想できない形へ変貌していく。60年代アメリカを舞台に、インタビュー形式で綴られる伝説的モーターサイクルクラブの栄枯盛衰——バイク映画の歴史に名を刻むクールな1作がここに誕生した。
1965年アメリカ・シカゴ。不良とは無縁の生活を送っていたキャシー(ジョディ・カマー)が、出会いから5週間で結婚を決めた男は、喧嘩っ早くて無口なバイク乗りベニー(オースティン・バトラー)だった。地元の荒くれ者たちを仕切るジョニー(トム・ハーディ)の側近でありながら、群れを嫌い、狂気的な一面を持つベニーの存在は異彩を放っていた。バイカ―が集まるジョニーの一味は、やがて“ヴァンダルズ”という名のモーターサイクルクラブへと発展するが、クラブの噂は瞬く間に広がり、各所に支部が立ち上がるほど急激な拡大を遂げていく。
その結果、クラブ内は治安悪化に陥り、敵対クラブとの抗争が勃発。ジョニーは、自分が立ち上げたクラブがコントロール不能な状態であることに苦悩していた。一方、バイクと暴力に明け暮れるベニーの危うさにキャシーは不安を抱え、ベニーは自分を束縛しようとするキャシーとの将来に葛藤していた。そんななか、暴走が止まらない“ヴァンダルズ”で最悪の事態が起こってしまう——。
「誰にも渡さない、ベニーは私のもの」
運命的な出会いを経て、結婚を果たしたベニーとキャシー。だが、キャシーは、結婚後もジョニーを筆頭とするヴァンダルズのバイク仲間と日々つるみ、喧嘩に明け暮れ、命を削るような危険な行動を続けるベニーに業を煮やしていた。「誰もあいつに命令できない」「妻は私よ、あなたじゃない」「あなたも彼が好きならやめさせて」妻が捧げる愛情か?男同士の熱い友情か?1人の美しいカリスマをめぐって妻とチームのトップが、本人の知らぬ間に舌戦を繰り広げるシーンだ。
荒くれ者が集まったモーターサイクルチーム“ヴァンダルズ”をまとめあげるトップ、ジョニーを演じたトム・ハーディ。ニコルズ監督は、「ジョニーがベニーに惹かれるのは、彼にないものをベニーが持っているからです」と言う。ヴァンダルズメンバーが集まっているシーンで「ジョニーがベニーに対して『お前はこの男たちがなろうとしているもの、そのものなんだ』って言うんだけど、あれは本当は自分のことを言っているんです」と明かす。「ジョニーには、家もあるし、子供もいるし、仕事もある。彼はこの危うい世界にはむいていないんだ。だからジョニーは自分のなかに怪物を作り、それが彼自身を苦しめる。もし彼がこの世界にむいていたなら、もっとこの世界にしがみつくことができたかもしれません」と述懐している。
『ザ・バイクライダーズ』は11月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ホワイトシネクイントほか全国ロードショー