「大将」ヴィジャイ主演作、ついに日本公開!
南インド・タミル語映画界で、「スーパースター」ことラジニカーント(『ムトゥ 踊るマハラジャ』』ほか)と興収トップを奪い合う人気俳優、ヴィジャイ(Vijay)の主演作『カッティ 刃物と水道管(原題:Kaththi)』が11月1日(金)より全国公開中です。
ヴィジャイは日本で劇場公開された主演作も多く、インド映画ファンの間でも非常に人気が高い俳優。とくに2021年製作の『マスター 先生が来る!』公開後にぐっとファンが増え、彼の主演作を多数上映してきた「インディアンムービーウィーク」では2023年、主演作品上映回のチケットが瞬時に売り切れたそうです。
そんなヴィジャイが2014年に主演したのが、『カッティ 刃物と水道管』。実に10年越しの日本公開となります。本作の監督A・R・ムルガダースは、ラジニ主演の『ダルバール 復讐人』が2021年に日本公開もされた、タミル語映画界の重要人物。彼とヴィジャイは、のちに傑作政治スリラー『サルカール 1票の革命』(2018年)でもタッグを組んでいます。
また、タミル語映画界のテクノポップの第一人者で、『マスター~』や『無職の大卒』(2014年)にも参加した音楽プロデューサー、アニルド(Anirudh)による劇中曲も必聴。いまや大物作曲家となったアニルドですが、激しいシンセビートが鳴り響くハイテンションなサウンドも本作の大きな見どころの一つです。
そんな本作でヴィジャイが演じるのは、“カッティ(刃物)”の異名を持つ詐欺師のカディルと、地方の農民を救おうとする社会活動家のシーヴァの二役。そして『ランガスタラム』(2018年)でラーム・チャランと、『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』(2010年)でNTR・ジュニアと共演したサマンタがヒロインを演じ、彼女が出演した“あるヒット作”の小ネタも差し込まれるなど、インド映画好きならば思わずニヤリとしてしまうでしょう。